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理科が苦手な生徒達

先日、靴を新調したのですが、デビュー初日に生徒達に踏んだり蹴られたりしたため1日にして年代物感が出てしまいました。

こうなったら自分の靴に墨汁を塗りたくることで、生徒の靴を墨だらけにして仕返ししてやろうかと思いましたが、モノタロウで墨汁をクリックしてカートの中に入れた時、ふと冷静になったのです。


「自分も含めて誰も得しないのでは…床も汚れるし」


カートから墨汁を取り出し、代わりに安全靴を入れました。

理性的な人間で良かったとつくづく思います。





さて、非常にどうでもいい話が終わったところで、理科の勉強のやり方についてのリクエストを頂戴しておりましたので、書いてみます。



理科という科目の難しい所は大きく分けて2つあります。


1つ目は、生物、化学、地学、物理と4分野あり、それぞれにほとんど相関性が無い所です。(良い面でもあります)

例えば算数でしたら、倍数や約数を学べば、分数計算や割合計算の理解の助けになりますし、割合計算ができるようになれば、比を使いこなす助けになります。

平面図形と速さなど、一見関係無さそうなものも、比を使う点で共通事項がありますし、速さでダイヤグラムを描いてから相似形を利用することもあるため、無関係ではありません。

しかし、理科の場合は人体の知識を覚えたところで、天体の原理をつかむ助けには一切ならないのです。


2つ目は、「知識が重要な単元」と「原理の理解が重要な単元」が4分野に混在しており、その色分けができなければ、得意分野と苦手分野に分かれやすくなってしまうところです。


今回はこのテーマについて重点的に話をすることにします。


例えば算数が苦手で社会が得意という多くの生徒は、「何度も反復をして覚える」ということが勉強の手法のベースになっていることが多いので、生物分野などは得意ですが、物理や化学の計算分野になってくると苦手意識を持ちます。

大手塾から転塾してくる生徒はこの傾向が強いです。(もちろん良い面もあります)



つい先日、5年生で「電気」の学習をしました。

導入部分では基本回路の説明をします。

おそらくどの塾でもやるでしょう。


「豆電球1つに乾電池1つの回路に流れる電流を1とする」


というところから始めて、豆電球、乾電池それぞれを1個、直列、並列の3パターンずつに分け、3×3=9通りの回路を示します。

そしてその9通りの回路に流れる電流の大きさの数字を書き込んでいくのです。

ここで最も大事なことは、数字を覚えることではなく、数字を導くための作業手順を覚えることです。

どうやってその数字を導き出すのかの手順さえ頭に入れてしまえば、あとはその手順通りに行うだけで、全ての回路の数字を求めることができます。


しかし、電気が苦手な生徒はほぼ確実に数字を覚えにいこうとします。


頭を使うのが面倒なのか、作業手順を聞いていなかったのか、「9通りしかないので覚えられる」と思うのか、理由はそれぞれだとは思いますが、とにかく数字を覚えこみに走るのです。


実はこの最初のアプローチが重要な分かれ目になります。

数字を覚えこみに走った瞬間、もう頭は動いていないのです。

頭が動いていないのですから、イメージがわくこともありませんし、原理を理解できるわけがありません。

そして回路が複雑になり基本パターンから外れた瞬間に、何もわからなくなります。

その時にこう思うのです。


自分は電気が苦手だ


そして恐ろしいことに、一週間経って次の単元が始まるとせっかく覚えた数字も忘れます。

電流が2だったか1/2分だったか曖昧になり、朧げな記憶を手繰り寄せながら自己流に走り、間違った答えを書いてしまうのです。


彼らがやっていることは2ケタ×2ケタの掛け算を習う時に、15×17=255という式と数字を暗記しようとしているのと同じです。

「2ケタ×2ケタの筆算の手順」を覚えるのではなく、例題で出てきた数字を暗記しているのです。

もちろんこの例ではそんな学習をする生徒はほぼ皆無だとわかりますが、電気の場合はその冗談みたいな学習法がまかり通っているのです。(もはや勉強ですらありませんが)



原理や作業手順を理解することが好きな生徒ならば理科の成績が良いのかというと、そうでもないこともあります。(もちろん必要条件ではあります)

その性格が強すぎると、単純暗記を面倒くさがる傾向があります。

なぜなら彼らからすれば


「ちょっとしたルールさえ理解すれば、どんな問題でもその場で頭を使えば解ける」


から取り組むのが楽しいのであり、やっていることはゲームとほとんど同じです。

「Aボタンでジャンプができ、Bボタンでダッシュができて、十字キーでヒゲのおっさんが動く」という単純なルールのゲームだからこそ、それらを駆使して色々考えながらギミックを攻略していく楽しさがあるのです。


「この崖どうやって越えるの?」

「Bダッシュとジャンプ組み合わせれば越えられるんじゃない?」

「そっか、やってみる」


という会話と


「この回路はどう解くの?」

「この作業とこの作業を組み合わせればできるんじゃない?」

「そっか、やってみる」


という会話は本質的には同じです。


つまり作業を覚えようとするのは、ゲームに参加するために必須だからやれるのです。


しかし、ただの暗記作業は、基本的には暗記をすることで完結してしまいます。

エンドウのおしべの本数を覚えたところで、それを何かに使うことはありません。

説明書に「Bボタンでダッシュができる」と書かれていたところで、ゲーム本体を持っていなければ細かな操作をいちいち覚えたりしません。


ですから、単純知識を嫌がる子が暗記作業をしようと思ったら、理由付けが必要になります。


カッシーの授業では「早押し」というゲームをします。

チーム戦形式にして、クイズの早押し形式で競わせるのです。

テンポとスピード感が重要でして、10分あれば50問近く回せます。

多くの生徒達はここで活躍するために、単純知識でもしっかり覚えくれます。


もちろんテストで点を取るため、順位を上げるため、クラスを上げるため、とそれぞれ違ったモチベーションで覚える生徒もおりますが、あまりそういったことを気にしない幼いタイプの生徒でも、なぜだかここで活躍したいようです。

このように、何かしらの動機付けが必要なのかもしれません。



いつものように、ダラダラと長くなってしまったのでまとめます。


・分野を色分けし、勉強法を変えること。

・原理や作業手順の理解必要な単元では、単純な暗記作業に走らず、手法を理解してから演習を繰り返すこと。

・暗記作業が重要な単元では、反復して覚えるための動機付けをしてあげること。


以上に気を付けて学習してみて下さい。

参考になったら幸いです。



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曖昧なまま先へ進んで良いのか

今は大体の塾がスパイラル方式のカリキュラムを採用しております。

スパイラル方式とは、簡単に言えば単元を5年までにさっさと終わらせて、残り1年で何度も同じ単元をくり返すことです。(4年のものを5年でくり返すこともあります)

くり返していく中で、どこかのタイミングで単元の内容を身につけて入試を迎えます。


例えば、今回5年のテスト範囲になっている「ニュートン算」

6年のこの時期までに6割位の生徒は、予習シリーズ5年下に載っている応用例題レベルはしっかりマスターできております。

年度による差はありますが、毎年大体この位の割合です。

もっと詳細でリアルな数字を書きますと

Sクラス→全員できる(はず)
Aクラス→6割位
Bクラス→2割位
Cクラス→0割

こんなものです。

これは突然出されてできるという意味で、単元テストのようなものをやらせたらもう少し上がると思います。(準備ができるので)

B、Cクラスにはキツい数字を出してしまって悪いですけれども、これが現実です。

さらにキツいことを言うと1年前、6年Bクラスが5年Bクラスだった時と比べても正答率に差は無いと思います。


1年間何をしてたんだ


という話になりますね…。

しかし、5年Bクラスは1ヶ月後にほぼ0割になるのに対し、6年Bクラスは3割4割と上がっていきます。


ここに1年の差があるのです。


難しい単元でも1年かけて定期的に4回、5回と繰り返していくと何とか定着するようになります。

今は3回、4回のところです。

おぼろげに「何となくわかったようなわかっていないような…」という感覚だったものが、次の1回で「あぁ、そういうことだったのか!」となり、その後何度か反復して定着します。

こう書くと

「1回目に曖昧にせずにしっかり詰めれば良いのではないか」と思うかもしれません。

しかし、それができたら苦労しないわけです。


いきなりですが、カッシーはTBSドラマの「陸王」を毎週観ています。

その中で竹内涼真さんが演じる長距離ランナーの茂木選手が、身体の負担を減らすことのできるミッドフット走法を身に着けようとするものの、中々上手くいかずに苦労するシーンがありました。

ランナーですからミッドフット走法の理論は頭では理解できているはずです。

しかし、現実にやろうとすると上手く走れません。

もしランナーを自分に置き換えて考えても、短期間では中々難しそうだというのはわかります。

聞いてわかることと自分がやれることは全く別物だからです。


生徒達は一週間という短期間で4科それぞれの単元を習います。

週の最後にようやく

「わかりかけてきた、つかみかけてきた」

という感覚になる生徒も多いでしょう。


しかし残念なことに、


すぐに次の週になります


だから1回目で定着しないのです。

あまり子供達を責めないであげて下さい。

ほとんどがカリキュラムのせいです。


もし曖昧さをきっちり詰めようと思ったら1つの単元に2、3週必要となります。

2、3週あればかなりの割合の生徒がしっかり定着しますので、これも1つの方法だと思います。


しかし、そうなると大きな問題が2つあります。


【①単元が終わらない】

入試日というタイムリミットがある以上、過去問演習などを考慮すると少なくとも6年生の夏までには出題される可能性のあるカリキュラムを網羅しなければいけません。

そのため1つの単元に2週も3週もかかけていたら、カリキュラムが終わらないまま入試へ突入することになります。

個別指導だけで受験するご家庭が気をつけなければならないのは、まさしくこの点です。

個別指導というのは周りの子に関係なくその子に合わせたペースでやれることがメリットなのですが、本当にそれをやってしまうと生徒の能力によっては受験までにカリキュラムが終わりません。

それを無理矢理終わらせようとするならば、結局は本人の理解が不十分なまま次の単元へ行くことになりますので、個別であるメリットが死んでしまい、競争心が養われにくく料金は高いというデメリットだけが残ってしまうのです。

集団授業は1人に対するフォローは弱いものの、全体で動くので勉強に強制力が生まれるというとても大きなメリットがあるため、ベースは集団授業で進め、理解不十分なところを個別で補うというのが今の主流だと思います。(もちろんその分お金がかかるのが辛いところです)


【②塾は上位に合わせる】

もう1つは1週間で定着できる生徒が一定数いることです。

1週間で理解→定着までできる生徒に2週も3週も同じことをやらせたら、上位層が誰もいなくなります。

それなら上位層ではない生徒はどうすれば良いのでしょうか。

はっきり申し上げまして、どうしようもありません。

これは非常に残念なのですが


ある程度曖昧でも先へ進むしかありません


そして「くり返し学習する」という現在のカリキュラムの特長を最大限に生かし、出てくる度に何度もトライするのです。

今がダメでも、トライして、またトライして、どこかでマスターするのです。

それを最後までめげずに実直にやりきれる生徒が伸びるようなカリキュラムになっております。



大多数は上位層ではありません。

それでも今のカリキュラムでみんな頑張っているのです。

特に5年生は単元の難易度が上がり、予習も復習もはかどらず、復習しても定着している様子も見られないことに悩んでいる方もいるとは思います。

しかし、「どこかで身につくはず」と本人を信じ、諦めずにサポートしてあげて欲しいと思います。



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算数をどこまで追うか2

続きです。


また、難化だけがデメリットになるわけではありません。

経験がある方も多いと思いますが、テストで安定して高得点を取るためには、ある程度の余裕が必要になってきます。

問題レベルが自分の上限ギリギリの状態ではミスも多発しますし、問題全体を理解して大体の答えを感覚的に推測する(常識的に有り得ない答えにしない)余裕や、検算をしてミスを修正する余裕も生まれません。

その余裕を作るためには、学校のレベルを上限とした勉強では不可能です。


ここまで読むと


難しいことをやらせなきゃ!


と思うかもしれませんが、そういう誘導をするためにこの記事を書いたわけではありません。

これはあくまでも合格の見通しが立ってる生徒のギャンブル性を低くするために有効な方法を示しているだけです。


国理社が多少難化しても大体の場合、得点(横軸)と人数(縦軸)のグラフにできる山が全体的に左に動くだけです。

それは教科の特性上、得点率3割以下にほとんど人がいないからです。

しかし、算数が難化した場合には、山の形が崩れて山の頂点が左に寄り、全体的に左が盛り上がり、右になだらかな長い坂ができるケースがあります。

この時に坂の住人になることができれば、まず合格できてしまいます。

難化傾向が逆にチャンスとなるのです。



今、アントレの6年生は土曜日に入試演習をしています。

ここでは全員の全教科の得点を出した順位表を出しています。(成績上位者以外匿名)


もう順位表も7枚たまったので、そろそろおわかりいただいたかと思います。

よっぽど他教科が酷くない限り


順位は大体算数で決まっていますよね。


そして上位陣と下位陣でそれほど国理社の得点差が大きくないということにも気づいたはずです。

手元にない方も多いと思いますので、ちょうど先週やったばかりの男子上位クラスの得点分布を1つ示してみます。

dansijoui.jpg

実際はもう少し国語でもブレますが、傾向としてはこんなものです。

どうやって合格点を取りに行けばよいのか、是非参考資料にして下さい。



残念ながらこの記事は、例えば自分の持ち偏差値が50で60の学校にトライしようとしている方には全く参考にならない話です。

ではどういう生徒がこの記事を参考にするべきか、具体例を挙げて説明します。

例えば下記のような偏差値の生徒がいたとします。(偏差値が実力を完全に反映しているものとします)

算数55 国語50 理科45 社会45  4科総合50

この生徒が55の学校を受けるとした場合、総合であと5以上あると安心です。算数は既に足りています。

では、戦略として算数は足りているからこれからは国理社に時間を投入すれば良いのかという話です。


もし、カッシーがある程度の期間指導したことのある生徒でしたら即決で方向性を決められます。

普段の様子を見ているため、この先さらに算数を積み重ねて算数が60になるのかどうかの見通しが立っているからです。

2月1日時点で60になりそうならば確実に算数重視でいかせます。

難しそうなら他教科を揃えにいかせます。

算数が60になりそうなのに理社50を目標にするというのはよほどの理由が無い限り有り得ません。(上のデータを見ればわかりますね!)


それほど算数に安定感があることは重要なのです。


ここまで書いて思い出しましたが、今年、アントレは2月1日の吉祥女子入試において例年以上の合格率でした。

正直言ってここまで上手くいくとは思いませんでしたので(失礼!)、次年度に生かすために色々と分析をしたのですが、算数の平均点が例年に比べ低かったことがわかりました。

内容を見ても


「彼女達ならこの位だったら解くだろうな」


というのがわかったので、算数でかなりアドバンテージを取ったことは容易に想像できます。

算数の強い一般的なアントレ生にとって一番有利な条件


中途半端に難化


という最高の条件をたまたまGETしてしまったわけです。



もちろん全教科万遍なく高い方がベストなのは間違いありませんが、それができたら苦労しません。

何をやれば良いのかわからなくなった時には、こういったデータもあるということを思い出して下さい。

上限が見えるまで算数を追うというやり方はそれなりに多くの生徒に有効です。

とはいえ、水の量だけでなく器も一緒に成長していきますから、その上限の判断が難しいんですけどね…。


参考にしてみて下さい。


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算数をどこまで追うか1

先日、授業が終わって教室から自分のデスクに帰ってきた時のことです。


生徒に机が占拠されている


neko.jpg


カッシーだけでなく、指導員のデスクのほとんどが個別指導で占拠されていました。

来年度から5階も契約し、現在の2、3、4階から2、3、4、5階となりますのでスペースが確保できるのですが、今はスペースが足りなすぎて個別指導教室から溢れかえっております。


とりあえずこの空間で最も邪魔なのはカッシー自身でしたので、部屋のはじっこに移動し、軽ーくストレッチをしながら様子を眺めていました。


やはり集団+個別のハイブリッドが様々な面で最強ですね。(もう空きがほぼ無いのでこんなことを書くと怒られそうですけど^^;)

今回は個別についての記事ではないので特に書きませんが、それを再確認できました。


個別指導をしてくれるアントレ卒業生には本当に感謝しています。

学力はもちろんのこと、本当に真面目で人柄の良い優秀な個別指導員が多いです。

これはおそらく小学生時代に過ごした塾が非常に素晴らしかったからなのではないかと思うんですよ。


間違いありません





さて、6年生はいよいよあと100日をきりました。

今回は「算数をどの程度追えば良いのか」を書いてみようと思います。


よくあるのが


自分の志望校は算数試験でこのレベルまでしか出ないから、それより上のレベルの問題は省き、その分は他教科に回して4科総合点の向上を狙う。


という戦略です。

どう思います?


実はこれ、結構危険な考え方です。

理由は単純で


算数が少しでも難化したらチーン


だからです。

複数回受験できる学校でしたらあまり気にする必要はありませんが、1度しかチャンスが無い学校の場合、かなりギャンブル性の高い受験になります。


「今年は算数の平均点が低かったー」


なんてことは良くあることです。

そうなった時に、難易度を制限した勉強の仕方をしていると、少し落としたというレベルでは済まないケースが多いのです。


その理由をアントレのテストを例に説明します。

アントレでは大手塾の組み分けテストや模試とは違って全員一律の問題ではなく、クラスごとに算数テストが作られています。(レベルが近いクラスでは同じテストを使っています)

例えばS・A・B・Cと分かれている場合、Sテスト、A・Bテスト、Cテストという風になります。

何度か記事で書いているのでご存じの方も多いと思いますが、Aクラスに所属していてA・Bテストで80点を取れる生徒がSテストを受けた場合、ほとんどの生徒がその半分も取れなくなります。

これは、Aのクラスで授業を受けていてSのテストを受けたということではなく、クラスを上げてSの授業を一ヵ月受けてからのSのテストでこの結果になるのです。

授業でテストの類題をやっているのにこうなるわけですから、普段Aの授業を受けていて突然Sのテストを受けたとしたらもっと恐ろしい結果になるというのは考えるまでもありません。


算数というのは少し難易度をいじるだけで、それくらい大きな壁ができてしまうのです。


ですから、本番で算数が難化した場合、難化した試験にある程度対応できるのかどうかはとても重要なのです。


実は算数が難化することで、算数だけではなく理社にも影響が及びます。

ほとんどの学校の場合、試験の順番は

国語→算数→理科or社会

です。

国語の場合はあまりごたえがなく文章が頭に入ってこなかったとしても

「選択肢は合わせたかも?」

「記述は書くだけは書いたから部分点をくれるはず」

という希望は持てます。


しかし、算数はよっぽど楽天的な性格でない限り、出来なかったものは出来なかったと認識できます。


そうなると、理社のテストに入った時に精神状態が大きく乱れます。


「今年の問題を見る限り、例年に比べて平均点は下がるだろうから、おそらくあまり心配無いだろう」


と、冷静に分析出来れば良いのですが、難化した場合どの程度の平均点になるかを予想するためには、自分の力以上の難易度の問題を分析出来ないといけません。

そんな力はそもそもありませんし、あったとしても小学生が当日そこまで冷静に考えられるでしょうか?


中々難しいと思います。


長くなりましたので、続きは次回です。



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頭のカタい子がひと伸びするために

皆さま、ご注目下さい。


奇跡が起きております!


4日連続で更新なんていつぶりでしょうか…。

しかしこうなると、マズいですよ…。

非常にマズいです…

こんなに連続して更新しちゃうとランキングが上がっちゃうじゃないですか。


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※↑のバナーをクリックするとどうやらランキングが上がってしまうらしいです!!!


今年はあんまり注目されたくないんですよ。

なぜかって?

よくぞ聞いてくれました。ズバり!今年は六星占術によると


大殺界!!!
※最低の運気


ですので、こういう時は身を低くしてじっとしくしておくのが一番なのです。


というわけで、普段の更新はわざと週1に抑えています。

週1の更新というのは綿密に計算された結果なのです。


というわけで押すなよ…

絶対押すなよ!


_| ̄|○←カッシー
 ̄ ̄|
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と思ったのですが、よくよく冷静に考えたらこれまでの人生で占いを信じたことは一度もありませんでしたし、そもそも今年が本当に大殺界なのかどうかもわかりません。

それどころかたった今「占い」というワードから、以前横浜中華街の占いババアに2000円もぼったくられた苦い記憶を自ら掘り起こしてしまい、最低の気分になりました。

5万回位押してカッシーを1位にして喜ばせて下さい。(※1日1回しかカウントされません)



さて、コメントでのご質問からの記事です。

前のシリーズの記事で出てきたB君(真面目、きっちりタイプだが自分の守備範囲を超えると一気に解けなくなるタイプ)のような生徒の場合、どのようにして算数の力を引き上げれば良いのでしょうか。

よく考えたら程度の差はあれど、ほとんどの受験生はB君のようなタイプなので、これは是非とも書いておきたい内容です。



引き上がらないというのは、何かがつっかえ棒になっているから上がっていかないわけです。

まずはそのつっかえ棒の種類を特定する作業に入るのですが、これは全然難しくありません。

しかし、そのつっかえ棒を取り除く作業は、棒の種類によっては中々難しいです。


取り除くのに簡単な棒から順番に書いていきますね。


【解決法①:良問に触れさせる】
やっている問題の質が低すぎて、じっくり丁寧に取り組ませる機会を与えていなかった子に有効です。良問を与えれば勝手に伸びます。

普通に塾に通っているならばこれがネックになっているケースはあまりないと思います。



【解決法②:検算をさせる】
意外かもしれませんが、検算というのは単に答えの精度を上げるためだけにするものではありません。

複雑な問題に取り組んだ後、問題を真っすぐ前からなぞっていくことによって問題の全容が明らかになります。
1つの問題を前から後ろから往復させることで、1問に対して深い理解が得られ、丸飲み型の学習から少し進化できます。

数年前4年生の下位クラスを見ている時によくあった事ですが、授業で


「手挙げる前に確かめ算(検算)しなさいね」


と言うと


「どうやってやるの?」


という質問がきます。

それを聞いて


「え、前からやるだけじゃん…」


という反応をする生徒と、本気で検算のやり方がわからない生徒に分かれます。

前者はすぐにクラスが上がっていきます。

後者にはやり方を説明して、なんとか理解してもらうのですが、理解したのはその問題の検算の仕方だけで、そもそも何のために検算をやるのかすら分からないのです。

このような生徒もしばらくすれば検算の意味も少しずつわかってきて、口うるさく言えばやるようにはなるのですが、その意味がわかるようになる学年が4年と5年では大きな差があります。

入試が20年後なら全く問題ないのですが、残念ながら入試までには時間が無いのです。



【解決法③:別解を考える】
②に少し似ている部分もありますが、少し違います。

1つの問題に対して様々な角度からアプローチすることにより、問題を解くときの選択肢を増やします。
例えば食塩水の問題を解く時に、塩を使った割合計算しか武器が無いと、どうしても解ける問題に限りが出ます。てんびん算のように平均の考え方も一緒に理解していれば、一方で上手くいかなかったらもう一方の方法はどうだろうか…となり、解ける確率が上がります。

また、つるかめ算を数表の考え方で解いたり、面積図を使って解いたりすることも大事です。色々手法は違うけれども、「結局式は一緒じゃん!」と気づき、その理由も理解するようになると単元に対する理解が深まります。

さらに、つるかめ算を平均で解いたり、消去算で解いたりなど、1問に対して3つも4つもアプローチの仕方があることを理解すれば思考のバリエーションが広がります。

ただ、「何だろうと解ければ良いじゃん」という性格の生徒は別解の必要性を理解してくれません。

頭の良し悪しだけではなく、性格的な資質も重要になってくるため、やらせようと思っても非常に難しいケースが多いです。



【解決法④:作業をさせる】
自分の守備範囲を超えられない生徒は粘り強く作業が出来ない生徒が多いです。

場合の数で答えが50通り位でしたら全部書かせてみて下さい。
消去算やつるかめ算の問題を解く時に、答えをスマートに出さずに答えを見つけるまでひたすら当てはめさせて下さい。

「見当外れかもしれないけれども何かやってみる」というのが算数では非常に大事です。そして「やってみたけどダメだった」というものが蓄積することで正しい方向を向くことができます。自転車でコケればコケるほど、バランスのとり方がわかってくるのと同じですね。


しかし、これが意外に難しい


やるのは自分ではなく子供です。

50個全部書いてみてと言われて


「わかった」


と素直に返ってくるような子なら、そもそも低迷していません。


「いやだよ、めんどい」


こうなって終わりということもあります。

だからこそ④なのです。



【解決法⑤:???】
そろそろその子の持って生まれたもの塾に入るまでの環境の話になってきてしまいます。

例えば理科の力学を説明する時、右手でペンの真ん中より右側だけをつまんで持って、左手でペン全体を支えているとします。


「左手を離したらどうなる?」


と聞いた時に、本気でわからない生徒が一定数いるのです。


大多数の小学生は誰に教えられるでもなく今まで過ごしてきた色々な経験から「ペンの左側が下に傾く」とわかります。

ペンの左側がなぜ下に傾くかわからない生徒と、一切頭を使わずとも常識的に左に傾くことがわかる生徒はそもそもスタートラインが違います。そして両者とも必死に努力をして勉強をするため、前者が後者に追いつくことは非常に難しいのです。

とても残念なことに難関校の入試問題は前者が頑張って届く難易度のさらに上を攻めてきます。後者ですら必死に努力を重ねないと届かないレベルです。

考えてみれば当たり前です。難関校は後者に入学してきて欲しいのですから。

実際には前者でも逆転のチャンスが無いわけではなく、時間さえあれば逆転は十分可能なのです。

しかし、②で軽く書きましたが、中学受験にはタイムリミットがあります。

入試に力学だけ出るならば良いのですが、科目数や単元の個数から逆算をすると力学にかけられるのは〇〇時間しかないわけで、その時間と難関校の入試問題のレベルを考えて「なぜ左に傾くかわからない状態」から逆転できるのかを計算すると、ほとんど不可能であることがわかります。

そうなると、〇〇時間かければ解けるレベルの問題を出題してくれる学校を受けるしかないのです。

持ってないことを嘆くのではなく、吹っ切れてやるべきことを正しい方法でやるしかないのです。何もやらなければさらにもっと簡単なレベルの問題を出題してくれる学校を受けるしかありません。

そのために色んなレベルの学校があるのですから、自分に合った学校を見つけて欲しいと思います。

何だか夢のないことを書いてしまいましたが、前のシリーズの記事で出てきたA君とB君の比較をする上では避けて通れない話題でした。

⑤では「どうやって引き上げるのか」ではなく「志望校を下げればよい」というどうしようもない結論を出してしまいましたが、そういう側面が中学入試にあるというのは事実ですので、これは向き合わなければいけない現実です。



さて、少し暗い話題になってしまいましたが、①~④までは実践できる内容ですので参考にしてみて下さい。

②は「正解かどうかがわかる」という明確なメリットがあるのでやる子はやってくれるのですが、③、④はそもそも言ってやるようなら既にやっているという説もありますので、もしかしたら変化は期待薄かもしれません。親の焦りではなく、本人が焦って本気で変わろうとしない限り難しいかもしれませんね。



ただ、心配することはありません、冒頭にも書きましたがほとんどの受験生がB君タイプです。

この記事の何か1つでも参考になって、自分の殻を破り大きく羽ばたいてくれることを祈ります。



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プロフィール

カッシー

Author:カッシー
首都圏の中学受験専門塾で教室長をやっております。
中学受験情報、塾内での出来事、雑談等を記事にしていきます。
mail:kassy@sk-antore.com
HP:カッシーが教えている塾
Twitter:@kassy_ant

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