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算数の白板問題って?①

アントレの特徴の1つに算数の白板問題があります。

算数は授業中に四谷大塚が出しているテキスト類を一切使いません。必要なのはノートと筆記用具だけです。ノートは自分で用意する必要がなく、アントレ特製のものがありますので、実際には筆記用具だけです。


【チーム戦と白板問題】
算数授業はチーム戦で戦います。解くのはもちろん個人ですが、得点がチームで積み重なっていき、勝敗が決まります。

チームを分けたら指導員がホワイトボード(白板)に問題を読み上げながら書き始めます。それを生徒も一緒にノートに書き写し、それから解き始めます。


【メリットデメリット】
メリットとしては「書くということに抵抗が無くなる」「問題条件を読み飛ばすことなく必ず確認できる」「図形問題の場合、作図が上手くなる」こと等が挙げられ、デメリットとしては「時間がかかる」ことが挙げられます(字が汚い生徒限定で、「読みづらい」というのもあります)。

問題が難しくなると、条件設定が複雑になり、問題文が長くなるのでデメリット部分が大きくなります。ですから、6年の後期からは白板問題が減り、プリント演習を加えることで調整しております。4、5年あたりは単元を理解することが中心になりますから、無駄に条件を複雑にしている問題を出題することはほとんどありません。


【最大のメリット】
実は最も大きなメリットが1つあります。これは実際にやったことのある人にしか理解できないと思いますが、

とにかく楽しい!

ということです。実は私も小学生時代白板問題で育てられたのでこの気持ちは良くわかります。

以前、6年後期の時にお母様との面談で

「プリント演習の日はそうでもないんですけれども、白板問題の日はものすごくテンション高く家を出ていくんですよー」

と言われ、わかる、わかるぞその気持ち!と思いながらお話を聞いておりました。

私自身も上手く言えないのですが、何もないところから問題が現れて、全員がその問題だけを向いて解いているという、教室全体の一体感…というんですかね。みんなが競って解いていますし、やる気になるんですよとにかく。


【色々なゲーム要素】
解けたら何度でも手を挙げて良いのですが、1発正解と2発目以降で得点が変わります。ヒントが1つ出たら得点が下がったりし、他にも様々なルールがあります。

・「一発問題」
一度しか手を挙げるチャンスがありません。その日の1問目や検算が有効な問題につくことが多いです。

・「ヨーイドン」
正解の○の中に順位がつきます。アントレではやり方がしっかり示されていないと答えが合っていても○にはなりませんが、順位で得点が変わるスピード勝負なので、この時は式が多少荒くても許されます。

・「花丸問題」
難問の時にやります。解けたら得点とハンコが大量にもらえます。

など色々あります。ゲーム要素満載でやるので、正直やっている側も楽しんじゃってます。


【1問から逃がさない】
白板問題での演習が他のやり方と決定的に違うのは、その1問からは絶対に逃げられないところです。プリントやテキストの演習の場合、難しい問題にぶち当たると

(うーん、難しいな…)

(わからないから次の問題でもやろっと)

という逃げができますが、白板問題では不可能です。その問題を解く以外の選択肢はありません。ですから、アントレの生徒達の問題に対する粘り強さは、どの塾の生徒にも負けない自信があります。その分、時間配分が下手で、模試等で苦労する生徒も多いのが悩みです…まあそれは夏以降のトレーニングで解決できますので問題ないのですが。


【効率という点ではどうか】
そういえば、たまにお母さんからこういう質問が出ます。

「1問しか出さないなら、解き終わってからヒマになるので、効率が悪いのでは?」

どういうことかと言いますと、例えば時間を7分に設定した問題を5分で解いてしまったら、残り2分は無駄ではないのか。解き終わったらどんどん次の問題に進めるようした方が良いのではないかということです。なるほど、ごもっともです。しかし、私から言わせると


いやーわかっていませんね奥さん!


としか言いようがありません(もちろんわかるわけないのですが)。こればっかりはやる側かやらせる側のどちらかに立たないとわからないんですけれども、


その2分間が至福の時なんですよ!


自分は解けているのに、周りの連中はまだ解けていない。ライバルだと思っている友達より先に解いてやった。この優越感を堪能するための時間を削るなんてとんでもありません。解き終わって待っている生徒はどの顔もニコニコしています。この時間に、頭をフル回転させた疲れを吹っ飛ばして次の問題へ行くのです。

生徒は機械ではなく人間です。それも10歳そこそこの。1時間50分×2の授業中、常に集中力を保ち続けるなんてことは大人だって不可能です。適度に頭を休める時間がないと、解いている最中か解説の最中に休むことになります。これは絶対にやってはいけないことです。

生徒には「解説の時こそ必死に頭を動かしなさい」と伝えています。話を聞くのではなく、一緒に解くのです。私はよく説明している最中に前触れなくいきなり質問をします。

「~で~になるよね。じゃあここは何㎝になるかな?」

と聞くので、それに対して即答できるように常に頭を動かさないといけないということです。受身の生徒は間違いなく算数が伸びません。自分の頭をどれだけ動かしたのかが算数の力を伸ばす要因になります。


【学習効率を上げるために】
私が常に「白板問題では半分○を目指して下さい」と言うのは、○をもらわないと頭を休める時間がなくなるからというのも理由の1つです。ただでさえ解けていないのに、解説の時間が休憩時間になるわけですから、できるようになるわけがありません。気持ちも沈みますし、復習が必要な問題の量も増えます。何も良いことがありません。


【残り時間の過ごし方は生徒それぞれ】
今の6年のSクラスなんかは、待っている間に○をもらった近くの席の生徒同士ノートを交換して、お互いの解き方を見ています。やり方をわかるように示さないと白板問題では○がもらえないので、生徒同士が見てもどう解いたのかはすぐにわかります。終わって解説に入る前に「俺出来たけど、すごい面倒臭い解き方しちゃったよー」とか言ったりしてますね。

また、裏紙を出して、以前の白板問題の間違えたところを待っている間に解き直す生徒もいますし、ボーッと口を空けてアッチの世界へ旅立っている生徒もいます(きっと脳を休めているのでしょう!)。

そういうのを普段見ているので、全く無駄な時間とも思いませんし、効率が悪いとも思いません。しかし、これを現場を見ていない方に口で説明するのは難しいんですよねー。


【もう遠い昔のこと…でもなかった】
この記事を書きながら自分が白板問題を最後にやったのはもう遠い昔かぁ…と懐かしんでいたら、そうでもなかったことに途中で気づきました。私が初めてアントレに指導員として来た時、久しぶりにフンチャンの授業に参加したことを忘れていました。生徒が

「カッシーもチーム戦やろうよ!」

と言うので、生徒の間の席に座り、一緒にチーム戦に参加することに。

あ、そういえばその時に、

フ「はい、はじめー!」

カ「(^-^*)ノ ハイ」 

フ「…1番」

華麗にヨーイドンで1番を奪ってやりました!

いやー、人として最低ですねー。


次回に続きます^^


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首都圏の中学受験専門塾で教室長をやっております。
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