FC2ブログ

過去問の相性と学校選択2

続きです。

実は逆の考えもあったりします。


【アントレ卒業生の例】
麻布が第一志望だった生徒がおりました。その生徒は真面目なタイプで開成に受かる実力もあったのですが、ご両親は

「真面目なタイプの子が多い学校に入れたらそれに拍車がかかってしまうので、自由なところに入れて良い意味で変わって欲しい」

とおっしゃってました。

3日の筑駒も考えていたのですが、本人は

「両方受かっても麻布に行く」

と言っていました。

結局両方受かったのですが、私としては色んな面で筑駒が良いと思いましたので少しアドバイスをしました。入学の手続きをする当日の朝までずっと迷っていたようで、本人曰く

「電車に乗ってから決めた」

と手続き後アントレへ寄った時に教えてくれました。

筑駒の件はオマケでしたが、このように本人の性格を考えて逆のタイプの学校を選択するという場合もあります。



【性格で決める】
例えば性格に真面目さがない子の学校を選択する時に

「この子は性格的に規則が厳しくないところが合っているだろう」

と考えて自由な校風の学校に入れてしまうと、それに輪をかけて何もやらなくなってしまい、結果的に高校に上がれなかったということもあります。

そういう子ほど、程よく管理してくれる学校に入れてこぼれないように見てもらった方が良いかもしれません。

同様に、真面目で勉強習慣がしっかりある生徒は、管理してくれる学校に入れなくても自分で勝手にやるので、むしろ逆に自由な校風のところを選んで本人の好きにやらせる方がのびのび育って良いという考えもあります。



【能力と適正で決める】
記述を苦手としているわが子の学校選択をする時に、過去問を見て

「記述が多い学校だなー、入ってから苦労しないだろうか…」

と思っても、そこから

「だからといって、回避するのもどうだろうか。ものをしっかり書けるように育って欲しいな」

という思えばその学校を考えてもいいと思います。

同様に細かな知識を全く覚えようとしない子を、知識問題を多く出題する学校に行かせれば、ルーチンワークをしっかりやる子に育つかもしれません。



【性格や能力の逆を考える場合の注意事項】
このように本人の性格と能力の逆をとって、人間的にバランスを取るという考え方もあるということです。

ただ、問題となるのは過去問を解く時に適正がないと多少苦労することです。いくら親がバランスを取りたいと思っても、肝心の合格点が取れないのでは入ることもできません。塾側と良く相談する必要があります。

もう1つ注意しておきたいことは、この考えは親だから理解できるのであって、当の本人には中々理解できないこともあります。子供は自分の性格や適正にあった学校を気に入る傾向がありますから、本人と良く話し合って下さい。



【最後に】
第一志望がダメで、入試問題の質も校風も違う第二志望の学校へ行く生徒は毎年それなりにいます。

そういう生徒が、大学生になってアントレを訪ねて来る時に良く言うのが

「この学校で6年間過ごせて正解だったと思う。もし、○○(第一志望の学校)だったらついていけたかわからないし、上位でいられたからモチベーションも保てたところがあると思う。学校のフォローも良かったし、先生達の期待を感じることができて頑張れたことが良かった」

本人の顔を見れば、心からそう言っているのがわかります。

もはや何が正解なのかわかりません。

この仕事をやっていてわかったことはどの学校を選択するかより、行った先でどう過ごすかの方が圧倒的に重要だということです。

学校選択はその子の一生を決めるとても重要なイベントですが、ただ決めたという事実があるだけです。幸せになるかがその瞬間決まるわけではありません。

そろそろ過去問を解いていく時期になります。「相性」が良いのか悪いのかは合格するためには重要なことですが、もう少し視野を広げてみると、そんなに重要ではないかもしれません。



↓また次も読んでみたいという方は、更新のモチベーションになるため、クリックで応援よろしくお願いします!
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(指導・勉強法)へ


↓ついでにこっちも!



テーマ : 中学受験
ジャンル : 学校・教育

過去問の相性と学校選択1

リクエスト記事です。

「過去問との相性で学校に合う合わないを決められるのか?」

という質問に対してです。

まず過去問に関してですが、入試問題というのはその学校が欲しい生徒を合格させるように作られています。

例えばコツコツ頑張る子が欲しいという学校は努力してきた生徒が得点を取りやすいように作っておりますし、地頭や感性の良い子が欲しいという学校は、そういう力が要求される問題を出題してきます。

難関校の場合でも、前者は塾で解きこなしてきたよくあるパターンの問題を複合したり、少し条件を複雑にして出題してきます。後者はその場で問題文をよく読んで条件を整理しながら推理したり作業したりすれば、受験勉強をしていなくても解けるような問題を出題してきます。

これは算数や理科の問題で顕著に出ます。

もちろん前者だけ、後者だけという学校は存在しませんが、比較をすると明らかにわかります。

得点率でも違います。今年の開成の理社は受験者平均8割強、合格者平均9割弱で、差は3~4点です(毎年そうブレません)。特に言及しませんが、これだけで何を考えているのかがわかりますよね(個人的には合格実績を競う大手塾が理社学習において過剰な量を押し付ける原因は、トップ校がこういうことをやるからだと思っております)。

出題形式でも違います。武蔵のようにどの科目も入試問題でひたすら書かせる学校は、入学してからもひたすら書かせます。レポート、レポート、レポートです。書くことで自分を表現することが苦でない生徒でないと、向きません。

中堅校でも同じです。計算や一行問題の配点が厚かったり、理社も基本事項中心の出題をし、基礎が固まっているかどうかを重視する学校もあります。そういった学校は「最低限の基礎力さえあればあとはウチが育てる!」という意気込みで6年間指導をしてくれるでしょう。



入試問題にはその学校のメッセージがこめられております。そのメッセージをキャッチし、対話できる生徒を学校は求めているのではないでしょうか。


もちろん対話できるだけの基礎力は持ち合わせておきましょうね。


言葉知らないとしゃべれないし!


次回に続きます。



↓また次も読んでみたいという方は、更新のモチベーションになるため、クリックで応援よろしくお願いします!
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(指導・勉強法)へ


↓ついでにこっちも!

テーマ : 中学受験
ジャンル : 学校・教育

卒業生VS在校生

ブログランキングですが、1日1回集計のため、やっぱり毎日更新しないとINポイント、OUTポイント共に落ちますね!(最近ちょっとサボり気味の罰^^;)

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(指導・勉強法)へ

↑頑張ってもサボっても2位という微妙な位置^^





↑こっちはたまに1位になったりならなかったり


毎日更新しなきゃという気にさせられるので、ランキングも悪いものではないですね!



さて、今日は授業前に今年豊島岡に進学した卒業生2人が訪ねてきました。

どうやらアントレの5年生達に会いにきたようです。彼女達が6年生の時から何故か4年生(今の5年生)と仲が良く、さらに今年の5年生は豊島岡第一志望の生徒がそれなりにいる関係で、2人はスーパースターのような扱いです。

最近は女子の豊島岡人気がすごいです。沿線という関係もありますが、上位層からも御三家という声をあまり聞かなくなり、豊島岡の声が強いです。

軽く雑談したあと授業前になったので、卒業生2人に

カ「んじゃ、またねー」

と言って教室へ向かおうとした時に、ちょっと考えが浮かびました。

カ「あ、今から5年生の授業で最初に確認テストやるんだけど、一緒にやる?

卒「やる!」

カ「よし、じゃあ行くぞー」

2人を連れて教室に入ったら生徒達は大喜び、すぐに確認テストを配って開始!

ちなみに今週の5年生の単元は植物です。実はここまで植物回が3週連続で続いております。イマイチ刺激の無い単元なのでちょっと生徒達に刺激を与えようというのが狙いです。

しかし、もうすっかり忘れていると思いきや、2人はものすごい集中力で解いております。元々集中力の高い2人でしたが、このあたりは相変わらずです。

制限時間6分だったのですが、3分程で終わらせて残り時間はずっと見直しをしていました。

こういう姿勢があるからこそ難関校に合格できるんだということを、在校生に肌で感じて欲しいため、彼女達をしっかり誉めました。

生徒の中にはささっと終わらせて残り時間をボーッと過ごしている子もおります(しかも得点は低い)。是非2人を見習って欲しいですね!


確認テストの結果は10点満点中、8点と10点。しばらく触れていないのにさすがです。

テストを回収しながら彼女達に一応聞いてみました

カ「おつかれさーん。あ、久々に早押しやってく?

卒「やる!」

私の理科の授業(知識回)には「早押し」というゲームがあります。大体授業残り10分位でやり、4チーム程度に分けて順番に生徒が立ちます。私が問題を読み上げ、一番初めに正解の答えを言った生徒のいるチームに得点が入ります。間違えたら減点となる「減点問題」等もあったりします。

テンポの良い時は50問近くできることもあります。これは生徒達に大人気でして、ここで活躍するためだけに必死に知識を覚えてきている生徒もいる程です。

授業の最後にやるので

卒「じゃあ、それまで英語の勉強してるー」

といって上に行きました。うーん、偉い。

しばらく授業をやり、最後に早押しをやる段階で戻ってきました。5年生3チームと豊島チームに分けて勝負開始。

今年の5年生は結構知識をしっかり覚えてくれる子が多く、早押しも強い学年です。しかも卒業生にはブランクがありますから、さすがに早押しは5年生が強いだろうと思ったら

豊島チーム勝利

5年チームも結構頑張ったのですが、豊島チームの反応速度が速すぎでした。というより私の思考パターンが読まれていると言った方が正確でしょうか。

そりゃそうです。彼女達は3年間アントレで早押しやりましたからね。





勝ったらジュースとかOKしなきゃ良かった!
※完全にナメてました。すいません><


ということで、本日の理科Aクラスの授業が終わりました。

たまにはいいですねこういうのも。

何より生徒達が楽しそうだったのが一番です。

豊島岡志望の子は勝手に彼女達を目標にして下さい。



よし、ということで

卒業生2人に授業料の請求しなきゃ^o^



…やっぱ後が怖いからやめとこ。



↓また次も読んでみたいという方は、更新のモチベーションになるため、クリックで応援よろしくお願いします!
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(指導・勉強法)へ


↓ついでにこっちも!


テーマ : 中学受験
ジャンル : 学校・教育

桐朋中学2月2日参入

長年2月1日のみでやってきた桐朋中学が2月1日、2日と試験日を増やしてきました。

あんまり色々書くのもアレなので、短めに感想を述べますと

アントレ的には嬉しい!
個人的には悲しい!



【なぜアントレには嬉しいのか】
アントレは予習型という指導方針から、受身ではなく自ら積極的に取り組むことや、目的意識を持って授業に臨むことができるようになる子を育てたいわけです。

塾として合格実績はもちろん大事ですが、例え結果が望むような形にならなかったとしても、その過程で身につけた経験が将来必ず生かされるはずだと思っております。

自分の頭を使って物事を考える子に育つためには、多感な時期をある程度自由な環境で過ごさせ、自分の行動に責任を取れることが大事だと思っておりますので、校風として自由な方が望ましいのです(もちろんデメリットもありますが)。

その点を考えると、桐朋中学はアントレの方針を良しとして通わせてくれているご家庭が気に入りやすい学校だと思います。

今までは2月1日しかチャンスが無かったので、第1志望としての選択以外はしにくい学校でしたが、例えば

2月1日 武蔵、麻布など
2月2日 桐朋

のような受け方が可能となりました。

大学の合格実績や偏差値の低下で人気が低迷したとか色々言われておりますが、校風や理念が変わったのでなければ、アントレとしてはそこまで気になりません(もちろん多少は気にしますが…)。

なぜなら、他人の出した実績や偏差値の高さを学校選択の上位に持ってくるご家庭は、そもそも塾選択の時点で

アントレではなくサピを選んでいるからです!
※もちろんSAPIXに通っているご家庭がそれだけで通わせているわけではないことは承知です^^

ですから、アントレに通ってくれているご家庭の好みに合う学校の選択幅が広がったことに対して、とても良い方向に捉えています。

ちなみに実績の面も、入り口が変われば当然改善されてくると思います。

初年度ということで問題レベルをどのあたりに設定してくるのかが読めないところもありますが、とても楽しみです。



【なぜ個人的には悲しいのか】
いや、別に深い意味は特にないんですけれども、1回しかやらないということは、

「ウチに来たいやつだけ受けに来い!」

という学校のメッセージなわけで、何かちょっとカッコイイじゃないですか。それが崩れてしまったのも若干寂しいかなって…。

あとは自分の出身校が1回だけの試験だったし校風も近いので、勝手に仲間みたいなイメージを持っていたんです。

つい一週間前にアントレ出身の中高の後輩と夕飯を食べにいってちょうど「桐朋いいよねー」という話をしたばかりだったのに、そこもちょっと残念かなと…。

例えるなら、中学から1つの部活でずっと一緒に頑張ってきた友達に高1あたりで

「俺、○○部と兼部することにしたわー」

と言われた時のようなこのカンジ。

辞めるわけじゃないし、仲間なんだけど…。



うん、わかりづらい。



↓また次も読んでみたいという方は、更新のモチベーションになるため、クリックで応援よろしくお願いします!
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(指導・勉強法)へ


↓ついでにこっちも!

テーマ : 中学受験
ジャンル : 学校・教育

アントレの指導員紹介

眠い!眠すぎる!

最近寝不足で今日の説明会は死ぬかと思いました。まわりは相変わらず寝ていたけれども、私は頑張りました。自分を誉めてあげたいです。

というわけで、帰りの西武池袋線の電車の中でバカみたいに口開けて寝ていたのは私です!たまに電車の中でアントレ生(卒業生含む)のお母様と遭遇するので、基本的に気を抜いてはいけない空間なのですが、完全に死体になっていました(多分誰にも見られてない…はず…)。

ちょっとでも寝られると違いますね。あとはお友達のレッドブルの力を借り、元気に授業できました!

明日もまた行ってきます^^v

----------------------------------------------------

記事内容のリクエストがありました。

「アントレの他の先生について、独断と偏見で紹介をして欲しい!(ちょっとタケノコに偏っているので!)」

という内容でしたが


ムリムリムリムリ!!!


アントレの指導員は去年まで、練馬に3人、ひばりに5人でした。

A高校出身の彼を加えるつい最近まで、私はアントレ最年少(タイ)だったわけです。

指導暦も年齢も上の方々(そのうち2人は恩師)をネタ交じりで紹介は勘弁して下さい;;

そういえばリクエストの文の中に「弱点とかも」とありましたが、


書けるわけないでしょ!


「弱点は、うーん…ヒューマン型だし炎属性かな^^;


とかいうボスの攻略データ的なことしか言えません。

そんなの真面目に書いたら私のデスクは明日から

個別指導室のブースの一角

になること確定です!(こんにちは窓際生活^o^)

いいんですか?

私以外との面談の時結構ジャマですよ?

めっちゃ聞き耳立てますよ!?

というわけで、回答は

「勘弁して下さい」

ということで、終わらせていただきます。



あ、タケノコについては書けますよ?いつでも気軽におっしゃって下さいね^^



↓また次も読んでみたいという方は、更新のモチベーションになるため、クリックで応援よろしくお願いします!
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(指導・勉強法)へ


↓ついでにこっちも!

テーマ : 中学受験
ジャンル : 学校・教育

学校選びの視点

リクエスト記事です。

といってもちょっと前に「ネタ下さい!」と言ってから実はすでに2つ程書いていて、3つ目です。

今回は

「学校選びの時にどの学校も良く見えてしまって、良い意味で特定の学校に執着を持てない。どうしたらよいか?」

という質問に対してです。

個人的には特に執着を持つ必要はないと思います。何故ならほとんどの生徒にとって、


行った学校が一番良い学校です。


そう思って通うことが大事ですし、そう思わないとやっていけないという話もあります。

ただ、これでは回答にならないので、キチンと答えますと、その学校の他にはないオンリーワンの部分を愛せるかで決めれば良いと思います。

あまり特定の学校名を挙げるのは良くないかもしれませんので、武蔵の場合を考えます(ここなら許される!)。


今は無くなってしまったのですが、武蔵には昔「豊作会」というものがありまして、そこで飼っているわけのわからん生物が基本的にそこらじゅうを歩き回っておりました(今は代わりにヤギがいるようです。さすがに放し飼いではないですけれども!)。

よし、体育館へ行くぞーと構内を歩いていたら

横でニワトリが併走していた

という光景は別段何も珍しいことではありませんでした。そしてその横を通っている川を見ればカモが気持ち良さそうに泳いでいます。

そんな学校は多分都内の進学校にはありません(知らないだけであるかもしれませんが)。

そういった部分を見て

ああ、こういうのいいな…緑も多いしこんな環境で6年間過ごせたら最高だろうなぁ。

と思う人もいれば、そんなのどうでもいいから大学受験対策しっかりやってくれる学校が良いという人もおりますし。

「授業中にヤギの鳴き声が聞こえる」

という言葉を聞いてどういうとらえ方をしますか?

「なんかいいなぁ、楽しそうだなー」

と思うのか

「なんだそりゃ、勉強の邪魔にしかならない」

と考えるのか。

このあたりは家庭の方針と好みの問題です。その学校のオンリーワンな部分を愛せないならさっさと除外してしまいましょう。



「個別の相談会等で聞いた方が良い質問はどんなことか?」

という質問もありました。



是非聞いてみて下さいね。



オンリーワンを!



↓また次も読んでみたいという方は、更新のモチベーションになるため、クリックで応援よろしくお願いします!
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(指導・勉強法)へ


↓ついでにこっちも!

テーマ : 中学受験
ジャンル : 学校・教育

わかりやすい解説とは3

前回、その子の実力と志望校で決めるという話をしましたが、アントレは集団授業なので実際にはクラス単位でどこまで深くやるのかを決めています。

私は6年生の直前期までにその考え方をマスターできると思われる生徒が8割以上かどうかで判断します。間近のテストでできなかったことはそれほど重要視していません(たまにこの部分で意見がぶつかることも^^;)。

多くの卒業生を送り出した経験があるので、今の生徒達が最終的にどの位になるのかの判断はおおよそつきます。個人で見れば思ったより伸びたとか伸びなかったとかブレはありますが、クラス単位で見ればほぼイメージ通りになります。

最上位のクラスは楽です。本質に迫る解説をしないことへの躊躇がありませんので、変な気を遣う必要がありません。

それ以外のクラスでは算数の指導員と、どの解法で解説をするのかの相談を授業前にします。もしくはこのクラスはこのやり方で解説したと事後報告をします。

色んな問題に対応できる難しいやり方を教えられて混乱する位なら、応用が利かない泥臭いやり方でもわかりやすいやり方を身につけた方がよっぽど良い場合もあるわけです。

ウチの子はもっと可能性がある!勝手に可能性を決められたくない!

という方は是非上位のクラスの体験をしてみて下さい。これは生徒達にも言っていることですが、上のクラスの体験はいつでもできます(もちろん逆も可能です)。

ですから、上昇志向の高い方は現時点での実力が足りなくても大丈夫です。ただし、あまり引っ張りすぎるとその単元の基礎を疎かにすることになりますので、その分のデメリットは受け入れなければいけません。

もし今のクラスの解説がわかりやすすぎるなら、もしかしたらもっと上を目指せます。わかりにくいと思うシーンがあるならちょっとムリしています。おそらくほとんどの生徒がちょうど良いはずです(そう分けておりますので!)。

難しい問題と解法に触れることで伸びると思うのか、基礎を固めることで伸びると思うのかは各家庭の方針にお任せしています(実際どちらのタイプの子も存在します)。迷われた場合は、もちろんアドバイスをします。


受験の結果はもちろん大事だとは思います。


ただ、自分が納得できる受験をして終われることも大事なことかもしれません。



↓また次も読んでみたいという方は、更新のモチベーションになるため、クリックで応援よろしくお願いします!
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(指導・勉強法)へ


↓ついでにこっちも!

テーマ : 中学受験
ジャンル : 学校・教育

わかりやすい解説とは2

最近説明会が多かったりして、朝が早くて夜が遅い生活が続いております。

ブログを書きながら気がついたら寝ていて朝になっていたことも…^^;

2日に1回ペースが当たり前にならないようにしないと!

----------------------------------------------------------

前回はわかりやすい解説が良い解説であるとは限らないという話をしました。

数字が変わっても、多少条件が変わっても、しっかり解けるやり方を解法として示す必要があるからです。

しかし、実はこの考え方も講師がどこかでストップをかけて、やはり「わかりやすい解説」までで留めないといけない場合が多々あります。

ストップをかけるラインとはその子の実力がどの程度なのか、そしてその子の志望校がどのあたりなのかで判断します。


【反射の問題を例に出して説明】
今週6年生で出てきた反射の問題を使って、説明したいと思います。

hansya.jpg
AB=40㎝、BC=60㎝の長方形とします。

AからEに向かって進んだ線は反射を繰り返しながらどこかの角で止まります。


この問題はAEの長さの数字設定と、何を問題にするかで難易度を一気に変えることができます。


【まずやらせてみると、生徒達はどう解きはじめるか】
子供達に最初にやらせると、まず長方形ABCDを描いてその中にガチャガチャ線を引き始めます。そのこと自体は別に悪いことではなく、実際にどう反射するのかを作業しながら確かめるというのは大事なことです。

ただ、反射の問題というのは展開して直線で処理をするというのが基本です。それをすることによって、どう出題されても対応することが出来るからです。

例えばAE=45㎝だったとします。

展開して全体像を見るとこうなります。
hansya2.jpg
※左下のABCDが問題に描かれている図です。

反射するたびに線対称の図を描いていくと上の図のようになります。何故横に3マス、縦に4マスになるのかの説明は省略します(授業では当然しますが)。

この考え方が理解できない生徒は結構います。実際、なんだか難しそうと思われる方も多いのではないでしょうか(今、十分に説明していないからというのもありますが)。



【実際に問題のランク分けをしてみる】
①→⑦へ行く程難しくなります。

①AE=30㎝のとき、どの点に止まりますか。
②AE=40㎝のとき、初めてDC上で反射する点はDから何㎝ですか。
③AE=45㎝のとき、初めてDC上で反射する点はDから何㎝ですか。
④AE=45㎝のとき、初めてAB上で反射する点はBから何㎝ですか。
⑤AE=45㎝のとき、どの点で止まり、何回反射しましたか。
⑥AE=46㎝のとき、どの点で止まり、何回反射しましたか。
⑦AE=46㎝のとき、10回目にDC上で反射する点はDから何㎝ですか。


① 低学年でも出来ます。

② 斜め45°なので、相似形の考え方を使わなくても作業をすればできます。これも低学年でも出来ます。

③ ここから少しだけ難しくなりますが、相似形を習っていれば、展開しなくても解けます。

④ ③より作業量が増えますが、展開しなくても解けます。この問題あたりから、展開した方が速く正確に解けるようになります。

⑤ ④より作業量が増えますが、展開しなくても何とか解けます。線が重なるため、ていねいな図が要求されます。もちろん上に描いた図のように展開して解くのが基本です。

⑥ 長さを1㎝変えただけですが、展開しなければ解けませんし、反射の回数が多すぎて展開した図も正確に描けません。縦横何マスかを出して、偶奇判定で答えを出す必要があります。難関校の典型問題として公式のようなものを紹介している教材もあります。

⑦ ⑥を典型問題として公式で処理している生徒は解けません。反射の問題の本質と偶奇判定の深い理解が必要になります。


上にも書きましたが、①~⑤まででしたら、実は展開しなくても力技で解けます。そして中堅校あたりでしたら、この問題が(1)~(3)構成の大問で出た場合、(2)までは力技で解ける問題が出ます。(3)は反射の問題の本質が問われますが、受験者正答率はかなり低くなるため、実は解けなくても合格点は確保できます。

アントレの白板問題やまとめテストの問題はクラス別で違いますが、このあたりを調整して作っております。同じテーマの問題でもクラスを上げるにつれて、出題の仕方や数値設定を変えることで段階的に難易度を上げていきます。



【教える側のジレンマ】
こうなると、教える側は色々考えます。

「①、②レベルも展開して教えたいけれども、別に展開しなくても解けるし、かえって混乱させるだけなんじゃないのか…」

「かといって、中に線だけ書き込んでいくやり方だと反射の問題の本質を教えることにならないしなぁ…数字が変わったら解けなくなるわけだし」

「でも別に数字が変わって解けなくなってもいいんだよなぁ、中堅校あたりだったら十分合格点取れる上に、下手すりゃ出題すらされないよね…」

「じゃあ中に線だけ書かせて作業の練習だけさせた方が考え方もシンプルになるし、4科トータルで見れば効率が良いかもしれない」

「でも家に帰って算数がわかる親がそのノートを見たらどう思うだろうか…。講師の実力が低いと思われるかもしれないし、そうでなくてもウチの子の限界を勝手に決められたと思うかもしれない」

「うーん、どうしよう…」


と、まあ色々考えるわけです。

長くなったので次回に続きます。



↓また次も読んでみたいという方は、更新のモチベーションになるため、クリックで応援よろしくお願いします!
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(指導・勉強法)へ


↓ついでにこっちも!

テーマ : 中学受験
ジャンル : 学校・教育

わかりやすい解説とは

よく子供が

「先生の解説がわかりやすかった!」

ということを言ったりします。

親は

「そっかー良かったねー(先生と相性がいいかも!)」

で済ますことも多いのですが、それが本当に良いことなのか怪しいケースもあります。



【植木算を例に挙げて説明】
10m離れている木と木の間に2mおきにくいを打ちます。くいは全部で何本でしょうというよくある問題です。

この問題を子供に教える時に一番わかりやすい方法は、実際に絵を描くことです。2mおきにくいを打った絵を描いて

「1…2…3…4っと、ほら、答えは4本だよー」

と視覚で教えてあげれば、なぜ答えが5本ではなく4本になるのかわからないという生徒はまずいないはずです。

これを聞いて子供が

「あ、だから4本なのかー、わかった!」

ということでこの先生の説明はわかりやすいという評価をすることもあります。

しかし大事なのは、植木算の原理を理解し、木と木の間が1000mになったとしてもこの問題が解けることです。

見た目でわかりやすいというのは導入時に感覚的に理解させるために使うのには有用ですが、特定の条件(今回の場合なら10mというたまたま図を完成させられる距離)でしか解けないやり方(図を描いて答えを出すこと)を正しい解法として教えてはいけません。

もちろん中学受験の講師で

「ほら、絵を描いたら4本ってわかるよね?では次の問題いきましょうー」

で終わらせる人間は1人もいないと思いますが、これはあくまでも誰にでもわかるように難易度を極端に易しくした例です。



【問題が難しくなったらどうなるか】
難易度が上がり難関校レベルになると、実はこのような解説をして終わらせる講師はかなり多いと思います(それが良いとか悪いとかいう話ではありませんよ!)。

塾や講師が出している参考書や赤本等の過去問集を見たり、とある事情(いずれ書きますが)で大手塾の学校別クラスの授業ノートを見たりすることもあるので、よく見かけます。

問題なのは、こういう解説の方が子供達にはわかりやすいという点です。

少なくとも、解説を見てその答えになる理由がわからないという疑問は出ません。ですから当然質問も出ません。でもそれは本当に良い解説なんでしょうか。



【問題の本質を見る視点】
本当に賢い子がたまに

「この問題、もしこの数字じゃなかったらどうやって解くの?」

と質問に持ってくることがあります。

より問題の本質に近づいていくことに貪欲な子です。

最上位のクラスでは解説しながら、所々にこういう視点が持てるような種を蒔きつつ解法を示すことが多いです。

その蒔いた種をどうするか。

拾って埋めて水をあげる子

とりあえず拾っただけの子

蒔いたことすら気づかない子



蒔いたことすら気づかない子に蒔いたことを教えるということは、私はしません。



「知らぬが仏」とはこういう時にも使える言葉です。



(次回に続く)
※次はちょっと違う視点で話します。



↓また次も読んでみたいという方は、更新のモチベーションになるため、クリックで応援よろしくお願いします!
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(指導・勉強法)へ


↓ついでにこっちも!



テーマ : 中学受験
ジャンル : 学校・教育

面談の活用法

アントレの面談は基本的にご家庭の方が塾に連絡を入れ予約をとる形になっております。

生徒対象のものを除き、こちらから面談の予定を組むことはほとんどありません。

ですから、卒業までに10回以上面談した方もいらっしゃれば、1回も面談したことない方も毎年おります(どちらも数人ですが!)。

一番多いパターンが4年生の頃に1、2回。5年生で2回(前期と後期)、6年生で3回(前期、後期、直前期)といった頻度でしょうか。

6年生の前期までは授業中の様子、日々の勉強の取り組みの確認、クラスや成績、学校選び、雑談等が主な話になります。

6年生の後期になりますと、合判や塾内成績、過去問を解いた結果等を踏まえて、現実的な話をしていくようになります。

直前期は受験学年のお母様ともほとんど話すことがなく、実際の入試の組み立ての確認がメインですので、面談もかなり短い時間で終わります。また、もう既に組み立てが決まっているご家庭も多く、面談自体もそう多くありません。

そもそも残り1ヶ月しかないのに、本人と関係ないところで大人同士が顔つき合わせて長時間相談したところで、ほとんど意味がないからです。受けるのは本人ですし。

意味があるとするならば、本番が近づいていくにつれて大きくなっていく不安やストレスを吐き出しに来ること位でしょうか。親はどっしり構えて欲しいと伝えてはあるのですが、中々難しい要求でもあります。頭で心がコントロールできれば世話ないですからね。

不安やストレスを抱えたまま家庭にいると、子供はそれを察知します。そしてそれが良い影響になることはほぼありません。

ちょっと精神的にヤバいかも…と思ったら是非話をしに(吐き出しに)来た方が良いです。

ちなみに直前期は4、5年生のお母様方からの面談の申込みが激減します。我々指導員や受験学年のご家庭に気を遣って申し込まれない方が多いからです。この時期になりますと、アントレに通わせてくれているご家庭の質の高さを感じます。

ですから、


直前期は面談の忙しさが全く無いんです。


これは案外イメージしていなかったのではないでしょうか。


面談時間は短い方で20分、通常で40~50分、長い方で60分~90分位(次に面談が入っていない場合に限る)でしょうか。

聞きたいことをしっかりまとめて「短時間でここだけ相談したい!」という方は要点だけおさえて話せばすぐに終わります。一方、1時間以上話したかと思って振り返ってみると

ほとんど雑談だった

なんてこともあります。

兄弟で通われていた方で、上の子が卒業生だった場合にありがちなのが、ちょっとした雑談で出てきた上の子の話だったはずが、途中からなぜか上の子の中学高校生活の相談になり、気がついたら話の8割がそれで終わったということもあります(下の子の話が途中だったのになぜか満足そうに帰るお母様)。

本当に色んな方がおられます。

面談をするにも、ご自身が家庭で勉強面を管理できていなかったり、成績も特に良いわけでもないという理由で足が重くなっている方もいらっしゃるでしょう。

そんなことを気にする必要は全くありません。逆にそういうことがキチンと出来ているのならば、そもそも来なくたっていいんです。

話すことが特になくても良いです。来てしまえば少なくとも

ああ、こういう先生に習っているんだな

という情報はわかります。そしてそれが大きな安心材料になることもあります。


と、ドヤ顔でタイピングしたは良いものの…








逆に不安になられていたらどうしよう…(´・ω・`;)



↓また次も読んでみたいという方は、更新のモチベーションになるため、クリックで応援よろしくお願いします!
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(指導・勉強法)へ


↓ついでにこっちも!

テーマ : 中学受験
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

カッシー

Author:カッシー
首都圏の中学受験専門塾で教室長をやっております。
中学受験情報、塾内での出来事、雑談等を記事にしていきます。
mail:kassy@sk-antore.com
HP:カッシーが教えている塾
Twitter:@kassy_ant

最新記事
カレンダー
04 | 2015/05 | 06
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
ランキング
応援していただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(指導・勉強法)へ


メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR