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中高時代の修学旅行2(少し長い記事)

高校2年の3学期でしたでしょうか。正確な時期は忘れてしまったのですが、誰かが会合の最中に言い出しました。

「修学旅行に行こうぜ」

もしかしたら私かもしれませんけれども、言いだしっぺは全く覚えておりません。

ちなみに会合というのは週に1コマあり、きちんと授業時間に組み込まれている立派な「授業」です。

ホームルームというシステムが無いため、会合の時間になると組長(武蔵ではいわゆる学級委員のことをこう呼ぶ)が教壇に立って、決めなければいけないことを黒板に書き、色々と意見を出し合います。組主任(担任)は横で見ています。

議題が何も無いときも多々あり


「会合の時間です。何かある人ー?」

「…」

「はい、おつかれー。終了でーす」


残った時間は自由時間なので、教室でダベる人、部室に行く人、グラウンドや体育館に行く人、駅前のゲーセンに行く人、図書館に行く人、自習室に行く人、各々が好きなことをやって過ごします。本当に素晴らしい環境です。

それを素晴らしいと思うかどうかは人によりますが、私は素晴らしいと思います。


話を戻しますが、その会合の時に誰かが修学旅行の提案をしました。

たまたま組主任がおらず、みんなノリノリで話がどんどん進んで行きました。(組主任が忙しかったり、特に何もイベント事が無さそうな時には「君等で勝手にやってて」みたいなことは良くあります)

ウチのクラスは本当に仲が良かったです。行くかどうかを聞いたら全員手を挙げていました。


ちょっとここで一旦修学旅行の話をおいといて、武蔵の仲の良さについて語ろうと思います。


たまたま私の学年だけかもしれませんが、武蔵程仲が良い学校は他に無いと思います。他校の友人からも言われますし、他校の色んな話も聞きますが、本当にそう思います。

理由は後になって色々わかってきました。最も大きな理由はおそらく、武蔵には人を測る絶対的なモノサシのようなものが存在しないからだと思います。


例えば勉強に重きを置く学校は、成績がその人間の価値基準になります。先生達も成績や大学実績の大事さを語りますし、それが重要なんだというのを学校全体の雰囲気にします。特に進学実績を重視している学校程そういう土壌を作り頑張らせます。

ただ、あまりその色が強く出てしまうと、勉強というものが人を判断する様々な要素の中から突出してしまい、その能力が低いとなると中々自分が他人から認められにくくなります。

武蔵の場合、成績の順位等発表されませんし、誰がどの位の成績なのかは本人に聞かないとわかりません。そもそもほとんどの人間が他人の成績にあまり興味がありません。(これも良し悪しだと思いますが)

絶対的なモノサシが無いので、他人を尊敬する基準が「運動能力が高い」「雑学の知識が豊富」「話が面白い」等と多岐にわたることが多いです。

もっと細かいところで言うと「ジャグリングが上手い」「ゲームが上手い」「声優に詳しい」「アイドルに詳しい」といったような、勉強第一の雰囲気だと「お前やるべきことやってないで何やってんの?」とか「無駄なことに時間使って…しかもキモくね?」と言われかねないもの(特に最後らへんとか!)まで尊敬の対象でした。

もちろん勉強が上位の人間は武蔵でも認められますが、あくまでも色んなジャンルのうちの1つである「勉強」の上位者として認められているというだけです。

ですから成績が悪い人間(往々にしてやっていないだけ)が成績が良い人間に対して「こいつスゲーな」と思う感情は本当に純粋なもので、嫉妬めいたものがほとんど存在しないわけです。(ジャグリングが上手い人間に対して嫉妬するでしょうか?)


例えば仲の良かった同級生にものすごい食通の奴がおりまして(体格はドラえもんみたいで、いつも何か食べていました)、彼の成績は相当悪かったのですが、彼はグルメな奴として一目置かれており、卒業してすぐに横浜中華街の店に就職しました。


同様に全く勉強はできなかったけれどもプログラミングの腕を持っている奴もいて、彼は高3の時にすでに企業とコネクションを持っていました。完全に典型的なオタクでしたが尊敬の対象でした。


最後に、落第ギリギリで何とか卒業した友人は、色んなイベントサークルに入っており完全なる遊び人でしたが、他校とのつながりがとても豊富で交友関係の広さはものすごかったです。今でもしょっちゅう遊ぶのですが、やはり彼も一目置かれていました。

彼は21歳で第一子を産み、今では3児のパパです。ブランド関係の会社の社長をやっております。


彼らは俗に言う「深海魚」という奴らでしたが、それに関してとやかく言う人間は決まって外部です。接していてわかりますが、彼らは深海魚であることに対して何の劣等感も持っていませんでした。

そういえば武蔵には武蔵大学が併設されており、2年に1人位のペースで武蔵高校から武蔵大学に進学する生徒がおります。深海魚の生徒が行くとされておりますが、実は今年武蔵大学へ進学した生徒はアントレの卒業生でして、彼は先日受験が終わった後の11期の集まりに来ておりました。

武蔵→東大理3、武蔵→武蔵 という珍しい進路がたまたま同時期にアントレから出たので、そのネタで大いに盛り上がっていました。

その時、武蔵大学へ進学した彼がとても堂々としていたのでフンちゃん(塾長)が


「普通ちょっとは恥ずかしがったりする素振り見せるもんだけど、すごいなぁ」


と感心していました。

後で聞いたら彼はひたすらジャグリングに打ち込み、高校時代に全国で2位という実績を挙げたようです。

そこまで到達するには並の努力では不可能ですから、勉強等しているヒマは無かったのかもしれません。そして、その道に進むのならば大学なんてどこだって関係ありませんから、そのまま楽に上がれる道を選択したのでしょう。


色んな人間が色んな特徴を持っており、それを認め尊敬する土壌が出来ています。このような雰囲気を持っている学校はそう多くないんじゃないかなと思います。


深海魚だろうとちょっと変な奴だろうと、武蔵にはその子の居場所というのが必ずあります。兄の代には軽い障害があり集団になじめない子(ただし、勉強は相当出来る子)がいました。えんぴつをかじったり消しゴムを口に入れたりする子です。

彼は筑駒と武蔵に受かり武蔵を選択しました。(後に東大理3へ進みました)

親の選択は正解だったと思います。筑駒も良い学校ですが、どんな子でも居場所があるという点において武蔵を上回る学校は無いのではないかと思っています。

ちなみに私の代にも似たような子がおりました。その子は大人しく普段は全くしゃべらないのですが、精神が異常に弱く、ちょっとしたことでよく奇声を発し教室を飛び出していく癖のある、いわゆる変な奴でした。ただ、雑学の知識は豊富で面白い奴だったので、2度程彼の家に遊びに行ったことがあります。

彼の家でぷよぷよをやった時のことを良く覚えています。対戦をしたのですが、本気を出してボコボコにしてしまったら泣き喚きながらお母さんの所へ行ってしまいました。その後、彼のお母さんと一緒に戻って来てお母さんは


「こんな子だけど仲良くしてくれてありがとうね」


と笑顔で言ってくれました。その頃は私自身もまだ幼かったため苦笑いしか出来なかったのですが、今はお母さんの気持ちが少しだけわかります。



と、まあ良さそうなことばかり書いてありますが、長所が短所になりえることもあるということに気をつけなければいけません。

どんな子でも居場所があるということは勉強を頑張ろうという周りからのプレッシャー、危機感、そして競争心は養われにくいというデメリットもあります。

どうしても中高時代は勉強第一で頑張らせたい(プレッシャーをかけてでも)。そして大学は東大へ行って欲しいという願望を持っているのならば、恐らく武蔵は選択しない方が良いです。

東大へ行きたいのならば、もう1ランク下げた勉強重視の学校でTOP10を目指すという方がよっぽど近道だと思います。


さて、武蔵内の話ばかりでしたので、ここでちょっと他校の友人の話をします。


と思ったのですが、いつものことながら気がついたらとてつもなく長くなっているため、一旦切らせてもらいます。


ちなみに修学旅行の話はどこへ行ったのかは聞かない方向でお願いします^^


次回書きます。(多分!)



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