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気づきと気遣い、そしてコイルモーター

「気づきと気遣いができる人間になれ」

高校の頃、体育科教師だった部活顧問によく言われた言葉です。

聞いた直後は


何言ってんだこのおっさん^^;


という気持ちの方が強かったため、あまり深くは考えなかったのですが、徐々に言っている意味がわかるようになりました。



例えば部活の練習時、迅速に水分を補給できるようにコートの周りにはいたるところにボトルが置いてあります。口をつけずに押せばジャーッと出てくるタイプですので、それをみんな共用で使います。

しばらくすると、かなり量が減ったボトルや空のボトルが出てきます。そうなると補充をしなければいけません。

練習には数分のインターバルがあるのですが、その時に近くにある蛇口やウォータークーラーから補充をします。補充をする人間は特に決まっておりません。


このシステムを採用し始めて、すぐに気づいたことがあります。

明らかに補充をしに行ってくれる割合が高い人間とそうでない人間に分かれるのです。

私はキャプテンでしたので(恥ずかしながら!)、これは良い傾向ではないなと思いみんなに

「補充は平等にやろう」

という提案をしました。

しかし、平等になったのは最初だけで、しばらくするとまた元に戻ってしまいました。



ここで、補充に行かない人間の様子を観察してみることにしました。

すると、まず減っているということに気づいていない人間がいるという事実に気づきました。

自分が飲んだ後の残りの量を気にしていないようです。水をガーッと飲んでボンッと置いて即走り去っていく様子からわかったことです。

次に、減っていることには気づいているが補充には行かない人間がいるということもわかりました。

飲み終わって軽く振り、チャパチャパ音が鳴っていて中身が明らかに少なくなっているのを確認したにもかかわらず、そのまま練習に戻ってしまったのです。

前者はそもそも気づいていないので、補充をしようという考えも浮かびません。つまり「気づき」ができていないわけです。

後者は気づいてはいるのですが、「まあ誰かがやってくれるだろう」ということで補充をしません。つまり「気遣い」ができていないわけです。

先生の言っているのはこういうことなんだなと、しみじみ感じたのを良く覚えています。

気づきはどちらかというと「能力」に近いと思います。一言で言ってしまえば注意力です。これは細かく指摘し続けることで、注意力を上げ改善することが可能です。(もちろんどんなに言ってもダメな人間もいると思いますが…。)

気遣いはどちらかというと「性格」に近いと思います。これを改善するのは中々困難でして、物事の考え方を根本的に覆す大きな事件のようなことが起きるか、もしくは「1回の練習で3度の補充をしなければならない。出来なければ罰がある」というような、ある程度の強制力がない限り望み薄でしょう。(後者は根本的な改善ではありませんが…)

この水分補給の例はあくまでも1例にすぎず、その後の人生の至る所で「気づきと気遣い」の重要性を感じましたし、それは社会人になった今でもしょっちゅう感じています。



実はこの「気づきと気遣い」、ここまで読んでお気づきの方も多いと思いますが、片方だけできてもまるで役に立たないという特性があります。

いくら気遣いができても、気づけなければ動けませんし、気づいても気遣いがなければ動きません。


どちらか一方でもOFFだと何も動かないのです。


というのを、今週5年生達にコイルモーターのエナメル線の剥がし方の説明をしながら思い出しました。





なぜかって?


子供に聞けばわかりますよ(⌒▽⌒)



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