FC2ブログ

間違えの指摘とヒント

算数を教えている時に悩ましいのが、間違えを指摘してあげた方が良いのかどうかということです。

算数の授業中は基本的にフラフラ通路を移動しながら生徒達のノートを見ているのですが(1回授業で100往復位でしょうか)


「あー、その図ちょっと違うんだけど…」

「その解法だと後で詰まるよね…」


等に気づくわけです。

そうなったときに指摘するのは簡単ですけれども、本当は


結局うまく行かない→前で間違えている可能性を考える→間違えチェック→発見→修正


このステップを踏ませてあげたいわけです。

計算間違え位だったら教えてあげることもあるのですが、方向性を大きく修正させるヒントを個人にあげるのはやはり難しいです。

チーム戦をやっている手前、個人に決定的なヒントを与えるとブーイングの嵐になるということもありますが…^^;

そういう時には不公平にならないように、全体に対してヒントを言うことがあります。

そうすると、すでに出来ている子なんかは


「それもうほぼ答えじゃん笑」


等と言ったりするんですけれども、出来ていない子は中々それがわかりません。

面白いことに、ヒントをあげても全くヒントを使わない子もおります。

出来そうだからなのか、地力でやりたいからなのか、理解できていないのか、そもそも聞いていないのかはわかりませんが、とにかく使わないのです。


「カッシーが白板に描いたような作図をしてみよう。そうすると気づくことがあるはず」


という漠然としたヒントだけれども、方向が決まる(とりあえず作図をする)ようなタイプのヒントでも、決して図を描こうとしません。

かなり能力のある子を除いて、残念ながらこういうタイプは中学受験算数で結果を出すのは難しいです。

大体の場合はおそらく自分なりの考えがあって、自分の考え方でもできるかもしれないという予感があるのでヒントに乗らないのでしょう。

それはそれで本来素晴らしいことなのです。

ただそれは時間が無限にある場合です。残念ながら中学入試にはタイムリミットがあります。


私がその解法に誘導したいのには、しっかり理由があってのことです。

少し挙げるならば「他単元も同様な形式で解く」「同単元派生先への汎用性が高い」「単元の本質が理解できる」「超速い」「美しい!」等々…、まあ後半部分はほっとくとして、誘導に乗るメリットは格段に大きいわけです。

しかし、教わる側はそんな長期的な視点は持っておりませんから(10歳そこそこの子ですから当然のことです)、中々それがわかりません。

そうなると大事なのは素直さになってきます。損得を考える頭がまだ無いとなると、性格に頼るしかありません。

素直な子は良く伸びます。これはこの業界でやっている人間ならば、ほぼ共通な意見だと思います。

そうなると問題なのは素直じゃない子です。はっきり言ってこれは性格なのでどうしようもありません。ですから、そういう子にはちょっと時間がかかりますが、先ほど書いた損得を考えさせます。

どういうことかと言いますと、


「カッシーの言うことを聞いたら良い結果になったことが多かった」


という経験を何度もさせます。具体的にどうさせるのかは秘密なので書きませんが^^

ただ、この手法は誰でもできるわけではなく、指導員と生徒の間に圧倒的な実力差があって、なおかつそれを生徒に理解させなければいけないというハードルがあります。この前提を作らないと、素直じゃない子はまず言うことを聞いてくれません。

圧倒的強者の放つ言葉は、内容の良し悪しに関わらず、「取りあえず聞いてみるか」という気になります。良し悪しはその後に判断してもらえばいいのです。



というわけで、一見簡単そうに見えるのですが実際には中々難しく、下手すると教える側の自己満足で終わってしまう危険性もあります。

間違えを指摘してあげたり、ヒントを出して誘導するということは決して単純ではないなぁということを今日、ひばりヶ丘の某携帯ショップへ行った帰りに歩きながら考えておりました。

お店に入った後についてくれた若い男性の店員さんは、中々感じが良かったです。

色々話した後に、やり取りを紙に書いてまとめてくれる親切さもあり好印象でした。

しかし、所々に違和感が…

口で言っている言葉を書くのですが、難しそうな漢字は飛ばしているという、気づかなくて良い傾向に気づいてしまったのです。(傾向を読むのは得意です!)

そして来るべき時が来てしまいました。


「その後、〇〇を許可していただいて~」

カキカキ


詐可


あら、ちょっと字が崩れちゃったのかな?緊張したりすると漢字でも変なミスすることあるし(自分も全く無いわけではないし!)

と、思いながら見ていたら

「そうしたら次に〇〇も許可していただいて~」

カキカキ


詐可


ふむ…

どうしよう。これは間違えを指摘してあげた方が良いのか。

いや、だってですよ?私相手にこういう接客(書いて示す)をしているということは、他のお客さんにも同様の接客をすることもあるわけじゃないですか。

そうするとその度ごとに毎回間違えるわけです。

で、それに気づくのが5年後だったらどうします?この先5年間ずっと恥を晒してしまうわけです。

私だったら気づいた瞬間恥ずかしすぎて、帰宅した瞬間床の上で身悶えし続けますよ。下手すると自殺している可能性もあります。(ありません)

しかし、今なら傷は浅い。

彼のためを思って、ここでしっかり間違いを指摘してあげよう!


「あの…」

「はい?」

「…」

「どうされました?」


「一番安いのにして下さい!」



ダメだった…_| ̄|〇



↓また次も読んでみたいという方は、更新のモチベーションになるため、クリックで応援よろしくお願いします!
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(指導・勉強法)へ


↓ついでにこっちも!

テーマ : 中学受験
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

カッシー

Author:カッシー
首都圏の中学受験専門塾で教室長をやっております。
中学受験情報、塾内での出来事、雑談等を記事にしていきます。
mail:kassy@sk-antore.com
HP:カッシーが教えている塾
Twitter:@kassy_ant

最新記事
カレンダー
11 | 2015/12 | 01
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
ランキング
応援していただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(指導・勉強法)へ


メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR