偏差値表は恐ろしい2

続きです。

個人的な考えですが、よっぽどクラス内で突出してライバル皆無な状態でもない限り、カリキュラムを追っている間は「目の前のこいつに勝ちたい」「このクラスで1番になりたい」とかで良いんじゃないかと思います。

考えてもみて下さい。

小学3年生で偏差値40以下を突き付けられて絶望を感じたり、偏差値70取って鼻高々になることに何か意味があるでしょうか。そもそも周りで本気になっている子が少ないその時期に、全体の中の自分の位置を知って何になるのでしょうか。

初めて模試を受けると模試慣れしていない子は点を取りづらいので、当然偏差値は低めに出ます。そういうところで焦りや不安を感じさせて、早期から塾に通わせるという点では良いのかもしれませんね(塾側としては^^)

「ウチは数字は数字としてドライに見ているから一喜一憂しない」という事をおっしゃる方もいると思いますが、わが子の偏差値に一喜一憂しない親なんて存在ないと思います。(多分!)



まあ、百歩譲って親はまだ良いです。

本人は変な自己評価を身に付けてしまうような気がします。

ある集団の中で過ごしていれば、その中で自分はこの位の位置だろうというのは何となくわかると思います。

例えばその集団で成績が下の方だったとします。何度か授業を一緒に受けていれば、その中で自分が出来る方ではないことなど自分がよくわかっているはずです。

その上、偏差値という形で数字として突きつけられます。

一度数字が出されると次の模試が来るまで「その偏差値の子」として過ごすことになります。

偏差値の数字でレッテル貼りをされるわけです。



上なら上で問題もあります。

本当に力がある子なら良いのですが、3年生のまだ周りが本気になっていない段階でバリバリやったことによって、偏差値70を取ったとします。

5年生になって周りが本気になって徐々に下がり始め(本人は変わらず努力している)、とうとう50台に。


まぁ、よくあるやつですね。


別に下がったわけでも何でもなく、周りが上がったから相対的に下がったように見えているだけです。

でも本人は70を取っていたというプライドが出来上がってしまっています。(親も)

今までも頑張っていたのに、成績が下がったということでさらに頑張らせます。しかし、それでも50台を維持するのが精一杯でしょう。

そんな状況にあと2年耐えられるんでしょうか。家庭内の雰囲気は考えたくもないですね^^;

本人の人格形成に影響が出ないか心配になります。



偏差値がわからないとしたら、3年の時には相対的に学力が高かったわけですから、周りの集団の中では優秀だったはずなのです。

しばらくは気持ちよく過ごせると思います。自己肯定感も養われ、自信もつくでしょう。

途中で抜かれていくとは思いますが、小さい集団の中なのでそれほど多数の子には抜かれません。相対的に上の方は維持できるはずです。

そして受験学年になり模試を受けた時、偏差値50台をとります。

「他の塾にはすごい奴がもっとたくさんいるんだなー。頑張ろう!」

もしくは

「調子こいてたけど、井の中の蛙だったか…」

これでいいんじゃないですかね。

少なくともみるみる減っていく数字を何年も見続けるより、ずっとマシだと思います。


というわけで、私は低学年のうちから偏差値偏差値騒ぐのはあまり好きではありませんが、そういうのが好きな方もいらっしゃいますからね。


まあ…


好きにすればいいと思います!
※結局これかい



最後に、偏差値表は学校選択の時に害悪っぷりを発揮します。

例えば偏差値53のA校と偏差値55のB校があり、両方受かる実力を持っていたとします。

校風、交通手段、入試問題との相性、全てA校に適性があり、そもそもA校が好きで第一志望としていました。

しかし、自分より成績がちょっと下の友達がB校を志望したとします。


「自分より下の子がB校を志望しているのに、自分はA校で満足してしまっていいんだろうか…」


などと無駄なことを考え始めます。偏差値表のほんのちょっとだけ下に位置しているという理由だけで。


さらにこれで両者合格なんてことになったら目も当てられません。

あんなに好きで自分が志望していたA校がなんだか価値の無いものに見えてしまうのです。

周りには「その友達の方が成績が下だったのに最後は逆転された」というわけのわからない評価をされることもあります。

真実はそうではないことを知っているのは自分だけですが、終わった後に

「本来B校も受かる実力があったんだけどねー」

なんて言うのもカッコ悪いわけです。


周りの目を気にしないという方は問題無いのですが、大多数は周りの目が気になります。(人間ですから)

こんなことならB校にしておけば良かったとか、終わったあと色々考えるわけです。





実にくだらないですよね^^;


この仕事をやり始めてそれなりに経ちますので、そういうことで悩みを抱えたお母様を結構見てきています。

我々から見れば本当にくだらないことなのですが、世間体を気にされるお母様にとっては大事なことなんです。

そういう時は、塾がいくらでも操作できる偏差値表がいかにくだらないものなのかを話すのですが、やっぱりすぐには受け入れられないんですよね。

わが子が4月から学校に通い始め、友達も出来、楽しそうに通っている顔を見て「やっぱりこの学校で良かったよね」となるまで、その意味を本心から理解できないんです。


やっぱり恐ろしいですね偏差値表。



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偏差値は恐ろしい1

模試だらけの時期になってきました。

模試といえば気になるのは偏差値ですね。

正直なところ小学生が「偏差値が…偏差値が…」と言いながら勉強しているのって異常なんじゃないかなと思うんですよね。

そういえばこの間卒業生と飲んでいた時にそんな話題が出て盛り上がったのを思い出しました。





あ、自分一応塾の仕事してます!


そもそも生徒達は偏差値の意味をキチンとわかってるのかなと思います。(母集団が違えば変わるとか)

6年になると全生徒に対し生徒面談というのがあります。前期と後期に1回ずつやるのですが、後期はちょうど始まったばかりです。

面談の時にたまに聞くんですよ。


「80%偏差値って書いてあるけど、これ意味わかる?」

「いや…わからん^^;」

「偏差値60って大体どの位に位置しているのかわかる?」

「知らない^^;」

「偏差値55の学校目指してるんだよね」

「うん、でも50しかないし50って普通でしょ?ダメかも」


(^o^;)


まあ、アントレも悪いんですよ。6年になるまで偏差値の出る模試を受けさせていないので。(個人で受けている人もいますが)

多分ほとんどの子が


偏差値70→すごい、神

偏差値60→まあまあすごい

偏差値50→普通

偏差値40→しょぼい

偏差値30→_(:3 」∠ )_


この位の認識でしかないと思います。でもまあ、その程度で良いと思います。


個人的に害悪だなーと思うのが偏差値表です。

たまにあるのが偏差値表を見ながら


「〇〇だけには絶対行きたくないわー」

「志望校何て書いた?まさか〇〇?」


ってバカにする生徒がいるんですよ。

〇〇という学校は偏差値表を見ると一番下に載ってるわけです。


まあ、気持ちはわかります。本人達も悪気があって言っているわけではないことも。


しかし、学校が数字でランク付けされていて表の一番下にあるというだけでこういう評価になります。

その学校のこと何か知ってるの?

と思うのですが、知ってるはずもありません。


ちなみに四谷の偏差値表に載っていない学校は結構あります。

四谷の偏差値表しか見たことない方は首都圏模試の偏差値表と見比べて下さい。



で、ここからが本題なのですが、偏差値は相対評価ですから競争を煽る効果があるということです。

良い面、悪い面、両方ありますよね。

アントレでは3~5年生までは偏差値が出るテストを受けさせないのは御存じだと思いますが、その理由はまた次回に!(本題に入った瞬間終わるやつ!)



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突然の別れ

アントレから1人いなくなりました。

彼との仲は6年程になるでしょうか。

良く働き、今まで文句の1つすら聞いたことがありません。

私は本当に彼のことが大好きでした。

別の環境でも頑張って下さい!



長い間おつかれさまでした!!!









pc.jpg



というわけで、最近このポンコツの調子が悪く、入退室のメールが不安定で申し訳ありませんでした。

完全にお亡くなりになったため、また別の安いやつを買って馬車馬のように働いてもらおうかと思います。



最後に、いなくなった彼との思い出を語って終わりにしようかと思います。

なんでしょうね…初めて来たときから無口なやつだと思っていたのですが、最後まで無口でした。

あとは、触るとほのかに温かかったりしました。

あとは…えっと…


特に無かった




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「息子が本当にバカで…」

前にyahoo知恵袋でこんな投稿を見かけたのでネタにしてみます。

ちょっと長いのですが、原文をコピペします。

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ID非公開さん2015/6/2201:33:29

息子が本当にバカで、小さい頃からずっと勉強させてきたのに全く身につかずに困っています。

11歳になる小学5年生の息子の母親です。息子の成績が全く上がりません。

何か脳に異常があるのではないかと疑ってしまうほどのバカで、勉強させても勉強させても成績が伸びず、塾や学校のテストでも50点も取れず(他の子は満点近く取っています)、学校の成績も3段階でCが目立ちます。

私は息子のことを進学校の中高一貫校に入学させようと幼い頃から決めており、勉強漬けにしてきました。

3歳の頃から英会話教室に通わせ、小学校に入る前から近所の塾に通わせ、通信教育も行っています。

ゲームの類は全く買い与えず、テレビもネットも見せません。成績が下がり始めた小3になってからは土日も外出させずに塾の宿題や通信教育に専念させていました。

夫も私と同じような方針で、息子がサボっているときは強く叱ってくれています。夫の方は「遊んだら負けだ、勉強しないと負けだ」とよく息子に言い聞かせていて、息子の勉強の原動力になっているんだと思います。

このように明らかにクラスの他の子よりも勉強させているはずなのに、成績が全く伸びずに困っています。

ゲームやら何やら、バカなことで遊んで時間を無駄にしている子の方が成績が良いなんて息子の何か根本的なものがおかしいとしか思えません。

私のすぐ近所に住んでいるママ友は子どもには全く塾にも通わせず通信教育もさせずにいたので内心は見下していたのですが、その子を含めてクラスの他の子は息子よりも成績がいいです。

この前クラスの授業参観に行ったのですが、その子はいきいきとしていて授業中にも積極的に発言していて、息子はといえばつまらなそうにボーっとしているだけでした。

そのママ友は「好きなように勉強させた方が勉強が面白くなってくる」と言っていたのですが、今さらそんなことはしたくありませんし、勉強は面白くてやるものではなくて受験のために真剣にやるものだと思います。

こんなにお金や手間、時間をかけて育ててきたのにどうして息子は成績が伸びないのですか? 実はちょうどさっきまで塾の宿題が終わらないので終わるまで見ていたのですが、結局1時頃までかかってしまいました。

塾のクラスでも息子はほとんど最下位なので、このままでは予定していた私立の中高一貫校に入ることも難しいと思います。どうにかして勉強を身に着けることはできないのでしょうか?

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これを読んでどう感じましたか?

私も色々感想はありますが、最初に思ったことは


息子すげぇ…


でした。

私なら完全に精神がやられてしまって非行に走りますね!


まず、書いてあるようにこの息子さんの脳に異常があるかどうかは知るはずもありませんが、元々勉強が得意なタイプではないことは確かです。

この業界に何年かいればわかることですが、生まれ持ったものというのは非常に大きいです。(いなくてもわかりますね!)

何もしなくてもできる子はできます。

クラスの足の速い子のほとんどは、別に毎朝走り込んだりしていません。


そういえば今は運動会シーズンですが、私の机の周りに集まってくる生徒の何人かから


「運動会いやだなぁ…」


というセリフを何度か聞きました。

私からすれば信じられないセリフです。


「なんで!?楽しいじゃん運動会」


と言ってから気づきました。

どの子も良いポンポンをしていたという事実に…。





元々苦手な子が、そのジャンルで頑張るというのはかなり大変なことですよね…。



で、話を戻しますと本文の中で

>>「遊んだら負けだ、勉強しないと負けだ」とよく息子に言い聞かせていて、息子の勉強の原動力になっているんだと思います。

とありますが。

本当に良い息子さんだと思います。

遊んでないし、勉強もしているんですからちゃんと勝っています。

親の教えを守ることに関しては一級品の才能を持っています。これは中々できることではありません。

どんだけ言って聞かせても全く聞く耳持たない子なんてザラにおります。

しかし、その才能があまりにもありすぎて、自分で考えることをやめてしまっているんだと思います。

それが同じように勉強にもあらわれており、基本、思考せずに目に入ったものを覚えて忘れてを繰り返しているように思います。

授業参観ですらボーッとしているということから、頭が全く動いていないのがわかります。

勉強以前に(といっても勉強を中断するわけにはいかないでしょうが)、自分で物を考えさせる訓練をした方が良いように思います。


と、書くのは簡単ですが、実際やるとなると大変なエネルギーが必要になると思います…。一度ついてしまった思考停止グセを直すのは大変です。


また、彼をはかる尺度がよりにもよって彼の苦手な「勉強」というジャンルだけになってしまっているのもかわいそうです。

彼の得意な「親の教えを守る」ところもたくさん評価してあげないといけないような気がします。


正直うらやましいです。この才能、私も欲しかったなぁ…。





話を戻します。教えたことをやらないわけではなく、教えたことをやっているわけですから、どちらかというと問題は親の誘導にあるような気がします。

勝手に理想を決めつけ、その理想に当てはまらないからといって脳に異常があることを疑うなんてもってのほかです。

私はしょっちゅう運動(大体50m走)を例に出すのですが、50m10秒台の子に対して、他の子と同じように8秒台で走れないから足に障害があるなんて一般的には思わないと思います。

そういえば私はよく生徒に脳に異常があるとか頭おかしいとか言われるんですが、理想の先生像に当てはまらないからといって私の脳に異常があることを疑うなんてもってのほかです。


…え?自業自得?





最後にある
>>このままでは予定していた私立の中高一貫校に入ることも難しいと思います。


ここに若干恐ろしさを感じました。


「予定していた」って…( ^o^)


ここに入学できたら良いなぁとか、憧れだけど頑張ろうっていうのはもちろん誰にでもあります。

しかし、私は中学受験は自分に合った学校を選択できるのが大きなメリットだと思っています。

その学校は本当にその子に合っていると思って選択していたのでしょうか。

塾で最下位ならば、その学校(多分それなりに難しいのでしょう)は合わないかもしれないとは思わなかったのでしょうか。

勉強が苦手なら苦手な子なりの指導のノウハウを持っている学校は中堅レベルでいくつもあります。

そういう学校へ直接足を運び、先生たちに

「うちの子はフォローが必要なタイプなのですが、どんなフォローがあるのでしょうか?こういう子は多いのでしょうか?」

と聞いてみたことはあるのでしょうか。

頭が動かない子ならば、動かなくても先生達が近い距離で寄り添ってくれて、無理矢理にでも動かしてくれるようなサポート体制がある学校を選択してみるということは考えなかったのでしょうか。

本文を見る感じ、そういうことをしているようには到底思えません。


受験までは憧れの学校に入れるように努力をすることは良いことです。

入れるように色々と悩み、考え、努力することも大事です。

しかし、憧れの学校とその子に合う学校は必ずしも一致しするとは限りません。

憧れの学校に入れなかったときも親の気持ちの持ちようとして


「ダメだったけれどもそこに向かって真剣に努力したという経験は、この子にとって財産となるはず」

「むしろ背伸びせずに自分に合った学校に入れたし、重要なのはこれから先だから」


と、心から思えれば受験は成功だったと言えます。


この投稿者のお母様に一言アドバイス(なぜか上から目線)をするならば


"視野を広くして、息子を認めてあげて下さい"


です。


という形でカッコ良く締めようと思ったのですが、結局のところ


他人だから言えることなんですよね
※我が子だったら正常な判断ができなそう^o^;





そう考えたらお母様に非常に申し訳ない気持ちになってきたのですが、冷静に考えたらそれが仕事だし別に何の問題もありませんでした。


~Fin~



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プロフィール

カッシー

Author:カッシー
首都圏の中学受験専門塾で教室長をやっております。
中学受験情報、塾内での出来事、雑談等を記事にしていきます。
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HP:カッシーが教えている塾
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