算数で勝つ

先日、入室説明会がありました。

年に2、3回しかやらないこともあり(次は1月半ばです)、多くの方にご参加いただきありがとうございました!





ん、あれ…


ありがとうございまし





ブログで宣伝してなかった…(^o^;)


いやまぁ、なんというか…こういう宣伝とかしない所がまた良いよねっていうアレですよ…ほら、高度な営業戦略?そういうのです。

一言で言えばわざとですからね。

ふー、危うく勘違いされるところでした。





話を変えますと(早く変えないと…)、最近他のブログを閲覧していたらゴリラがめちゃくちゃ良い事書いていました。

予習型の塾に対して言及されています。

さすが田中大先生です。皆さん正座して読むように!

ブログタイトル「中学受験で子どもと普通に幸せになる方法」
記事:理解が進む子


やっぱり教える側もわかってるんですよ。


本当は予習をした方が良いということを!


ただ、色んな理由があって避けているだけなんです。

一番の理由は教える側にあるような気がしますけれども、そこは塾業界ではあまり触れてはいけない所なのでやめておくことにします。





さて、そろそろタイトル通りの話をしましょうか^^;


入試において受験者平均と合格者平均の差が最も大きいのは算数であるというのは良く知られていることです。

そう考えると


算数を制する者は受験を制す!


ということになります。

学校によりますが、大体は算数の大問1つで20点近くの配点があります。(100点満点換算)

筑附、成城、芝のように問題数が多いと大問1問あたりは低くなりますが、筑駒、開成、武蔵などの場合は4問しかないので均等に割ると25点です。開成は1番が小問群の場合、大問はそれを含めて3問になることが多いので1つで30点近い時もあります。

とはいえ大問の(1)は8割以上の受験生が取れるように設定されていることが多いので、実質は(2)以降が勝負になってきます。

2~3割程度引かないといけません。

色んな要素を考えて15点としましょう。



一方、理社を60点換算とすると、理科の場合4分野あるので平均して1分野で15点分あります。一般的には最初の方に基本的な知識や読み取りが並ぶので、ほとんどの受験生が取れる部分が結構あります。

また、記号もあったりすると運による正解もあったりするので実際に大問でキチンと差がつく部分は最後の2、3問の7点程です。



そう考えると算数で大問完答を目指した方が圧倒的に効率が良いことになります。

合格ライン上の1点あたりにすごい人数がいることを考えると、それなりの難易度の大問を丸々GETできたらほぼ勝ちです。

現在、過去問演習で合格最低点と戦っている生徒達。あと何点足りない…と頭を抱えていることと思いますが(主に親が)、ここに15点プラスされたらどんなに楽なことでしょう。


しかし、ここで少し問題が発生します。


実は算数の実力と学校選択は密接に関係していて、算数の実力次第で受験校を決めている場合が多いということです。

そもそも算数が取れるならば、もう1ランク上の学校を目指しています。

例えば夏の時点で解いてみた結果、実力で70~80点近く取れたとします。

他の3教科が特別悪いならば別ですが、普通程度ならば、「その学校を目指して頑張ろう!」ではなく、「もっと上も狙えるんじゃないの?」となります。

元々大問完答できるだけの実力があるわけですから当然そうなりますよね。

そうやって志望校を変更すると、やはり問題が難しくなる分得点が取れなくなります。今まで触れていないレベルの問題が出ることが多いからです。

つまり、どの生徒も算数はいっぱいいっぱいな状態なわけです。

ギリギリの生徒同士の戦いになります。


このいっぱいいっぱいな状態からさらに大問を完答できるレベルまで仕上げていくのは至難の業です。


つまり大問完答で合格を狙うのはかなり算数の力がある生徒には有効ですが、中堅狙いではそれほど有効とは言えない可能性があります。

さらに中堅校の場合は、学校によっては明らかに受験者レベルに対して問題レベルが難しすぎる大問を入れている場合もあります。

時間をかけるだけかけた結果、手も足も出なかったということもよくあります。

上位校もたまに大学入試から引っ張ってきたようなものがあったりもするのですが、式・やり方を書かせる学校が多く、部分点も設定されていることが多いため、限度はありますがトライする価値はあるのです。



つまり、算数の大問を丸々取って勝つというのは、全体の平均点がそれほど高くない上位校では抜群の威力を発揮します。

桜蔭、武蔵、早実(やり方見ませんが)あたりには特に有効で、特に武蔵はそれほど算数の問題が難しいとは思いませんが、受験者の算数レベルがそれほど高くないため(もしくは対策が不十分?)、受験者平均が低くなりがちで狙い目です。


基本的に中堅校では取れる所をしっかり確実に取るという戦略で行く方が良いことが多いですから、精度を上げていきたい所です。

実際にはそれが難しかったりするので、それができればある意味算数で勝ったとも言えますね^^



というわけで、自身に照らし合わせて、算数という教科をどうとらえるか考えてみて下さい。

ただし、この話はあくまでも参考程度にとどめておいて下さい。

その子の実力や教科バランス、志望校等で全く別の話をする場合もありますから。



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カンニングのすゝめ

四谷の合判は左右で試験科目が違うのは有名です。

対策されており大丈夫だと思うかもしれません。しかし


あまり効果はありません


カンニングチェッカーマイスターとしての長年の経験から言わせてもらいますと、カンニングをする生徒には2種類おります。


出来る環境があったからやる生徒 

環境関係なくやる生徒


です。

前者はちょっと顔や目線を動かせば見える環境にある時にやります。大多数の生徒はこのパターンです。

つまり、カンニングが起こるということはほとんどは生徒のせいではなく大人のせいです。


四谷の合判だと前後は同じ科目を受けます。

実は見やすさとしては圧倒的に横より前です。

身体の正面に問題用紙、利き手の前に解答用紙を置いて解くことが多いからですね。

算数も答えだけ書けば良いので、前の生徒がガードが甘く賢い子という恵まれた環境にいればやり放題です。


問題なのは後者の環境関係なくやる生徒です。

このタイプは見えたからやるのではなく、どうやったらできるのかを考えてやります。

もうクセになってしまっているタイプです。

例えば試験中は生徒の様子を見るために机の間を歩くこともたまにあるのですが、通り過ぎた瞬間、つまり背を向けた瞬間に行動に移る子もおります。

また、前に立っていて試験監督がどこを見ているのかをチェックするために頻繁に顔を上げます。

別の所を見ているとわかった瞬間に行動に移ります。

後ろに座っていても後ろを向いてこちらの動向をチェックします。


ここまで来ると明らかに怪しさ満点なのに本人は気づかないんですね。

ですからそういう生徒とは試験中何度も目が合います。

そうなると生徒もきまりが悪いので、残り時間をチェックして顔をあげたんだ風を装うのですが

「残り20分位あるのに30秒単位でチェックするアホがどこにいるんだ」

というツッコミをちゃんとしてあげた方が良いのかいつも迷うところです。


熟練者になってくると椅子の上に正座をします。

座高を上げることで物見やぐらとしての機能を果たすことができるからです。

ちょっと視線を外すと一気に伸びあがります。

その様子はまさしく

prairie.jpg


プレーリードッグ





他にもやり方はいくらでもあります。

隣の生徒は違う試験を受けているという主催側の慢心を逆手に取るのです。

まさしく孫子の兵法のごとく相手の強みを逆手に取る戦術ですね。


主催側は横は大丈夫と思っているはずです。つまり横の間隔は比較的甘くなっていはず。

つまり、隣が算数を受けているときに


答えを写しておく


これが最強です。


本当にここまでやるのかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが


やります


やる子はやります。彼らをナメてはいけません。


彼らは別に性格が悪いわけではありません。

良い点取って誉めてもらいたいんです。

ちょっと手段を間違えてしまっただけであり、本質はそこにあります。


ズルをして高得点を取った子ほど周りに主張したがる傾向があります。


「高得点取ったよ!すごくない!?」


とわざわざ言ってくる子に対して

(なんでこいつはわざわざ目立ちにいくんだろう、大人しくいればいいのに…)

とか

(性格的に大丈夫かなぁ。将来が心配だわ…)

などと思ったものですが、それがわかってからは落ち着いて対応できるようになりました。


ええかっこしいの性格の子にありがちですが、性格に関係なく誉められなれていなかったり、親の期待が本人の実力に対して大きすぎたりするとこういう傾向になるように思います。


特に後者が大きいです。


期待をかけることも健全な子供の成長に大事です。


しかし、何事もバランスです。


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小規模塾のお母さまからの相談4

今回で最後です。

⑤その際出来ていないことはわかっているはずだが、それに対するアドバイスも電話がけも無い。

これは少々耳が痛い話でして、実はアントレも生徒をつかまえてアドバイスをすることは良くありますが、よっぽどのことが無ければ電話がけというのはしません。

面倒見の良い塾=電話がけをする塾

ということでしたら、アントレは多分面倒見は良くありません。(そもそも面倒見をウリにしているわけではありませんが^^;)

アントレの場合は基本受け身を嫌います。

生徒に予習を要求するところからもわかりますね。

予習の手伝いをさせるために親も大いに巻き込みます。

それは親を巻き込まないと、中学受験はうまくいかないことが多いのを知っているからです。


「親は教えなくて良いです。全て塾に任せて下さい」


という謳い文句を聞きます。

特に共働き等で時間がない親からすれば渡りに船で、そこが気に入って入塾したという方もいると思います。

しかし、それでどうなるかは誰もわかりません。

ただ「教えなくて良い」と言われただけで、できることと言えばそれを信じるだけです。

教えなくて良いもっともらしい理由を説明されれば、とりあえず納得するだけです。

そこまで赤の他人を信じられることに驚きを隠せませんが、それはこちら側から冷静に見ているから言えることで、元々「教えたくない、教えられない、教える時間が無い」という方はそこに盲目的に飛びついてしまいます。

それはある意味仕方のないことです。ラクな方で良いと言われたら誰しもそうなります。


受け身でいる方がラクなんです


人付き合いにしても恋愛にしても何でもそうですよね。

自分が積極的に動くのはとてもエネルギーのいることなんです。

頭を動かしてアンテナを張り続けるのも疲れるのです。

よっぽどそういうことが好きか、何か強烈なモチベーションが無いと続きません。


しかし、それではやっぱりダメなのです。

いや、子供の能力によってはダメではないこともありますが、ごくごく少数です。(うらやましいですね!)

6年のこの時期はともかく、基本的には塾にいるより家にいる時間の方が圧倒的に長いわけです。


親が動きましょう。


親が自ら考え動きましょう。


少なくとも⑤の通り、我が子が出来ていないということに自分は気づいているわけですから。

これが出来ていないということにすら気づかず、全て塾に丸投げしているパターンでしたらかなり大変なことですが、幸い気づけているのですぐにでも相談に行かなければいけません。塾からの連絡を待っていてはダメです。

塾のせいにすることはいくらでもできますが、したところで自分の気持ちが少しスッキリするだけで現状は変わりません。気づいたなら行動あるのみです。



⑥不安で相談したいが、面談はしづらい雰囲気。








そんなことを言っている場合かーい!


もちろん面談に来やすい雰囲気を作れていない塾も悪いのかもしれません。でも勇気を出してほしいです。

ちょっと怖いなと思っても、子供のためと思えば決心がつくはずです。

終わった後で、ああすれば良かったとかこうすれば良かったとかは当然出てきます。

それは終わって気づいたからであって、仕方のないことです。

しかし、今気づいているならそれは解決しなければいけません。

残り80日です。


やれるだけのことはやりましょう!





というわけで、長くなりましたがこのシリーズも以上とさせていただきます。

ご相談していただいたお母さま、最後は生意気にも説教臭くなってしまいましたがお許しください。

少しでも前向きな気持ちで残り80日過ごせるよう応援しております。

頑張って下さい。



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小規模塾のお母様からの相談3

④過去問は第一志望しかやらなくて良いと言われおり、〇つけはしてくれるが解説は無い。

ここに関しては塾の教育方針がありますからなんとも言えないところです…。

それを是としてこれまで合格者を出してきた経験があるのでしょうし、それで良いようにカリキュラムを組んでいたはずです。

ただ、塾が違うので参考にはならないでしょうが、アントレではそういう指示はしません。

アントレの算数を例に出しますと4年~6年前期までは1問じっくりスタイルで、数をこなすより1問の理解を深める学習をしてきました。

この学習の良いところは挙げるとキリがないので省きますが、デメリット部分としては演習量を確保できないことと、ある程度問題に偏りが出るところです。


「この問題を深く理解しておけば、その派生問題も全て解ける」


というのが白板問題のベースになっておりますから、派生問題を数多くやらせてはいません。

理解が浅い段階で派生問題ばかり大量にやらせると、算数という教科が暗記科目の延長になってしまうからです。

ただし、


「この問題ってあの問題とほとんど同じだよね」


というのがすぐにわかるのは一部の上位の生徒達だけです。

実際には少し形が変わったら解けなくなってしまうという生徒が多いので、今まで自分が解けていた問題との結びつけをするために6年後期にはどうしても演習量を確保しないといけません。

そのために通常土日休みのアントレも、6年後期からは土曜日に入試演習クラスを設置して演習量を確保しているわけです。

第一志望の過去問だけでは当然その学校の色が強く出てしまうため、バランスを欠いてしまうことが多いです。

その1校だけしか受けないし行くつもりがないのならば良いですが、もし複数校受けるならば第2志望も必須だと思います。


アントレで良くあるのが第一志望武蔵で合格して第二志望は落とすパターンです。(毎年冷や冷やします^^;)

武蔵の算数はやり方を全て書かせますが、パターンが決まっており対策しやすいです。他3教科も読み取りが多くとほぼ記述だけです。理科は計算が少なめとなっており、観察問題という特殊な問題も高い配点となっております。

第二志望校として考えられる学校はいくつかありますが、大体の学校はほぼ逆の性質を持つ試験です。

それもそのはずで、ただでさえ受験人数も多いのに発表も当日か翌日の昼頃には終えないといけないため、採点しやすい試験を作らないといけないからです。

そうなると武蔵の対策だけやっていると傾向に慣れておらず第二志望を落とすことが出てくるのです。

男子校の話になってしまいますが理科なんかはちょっと面白くて、開成や麻布もそうなのですが、化学の中和や気体の発生等の大問丸々ガッチガチの計算はほぼ出題されません。(開成はたまーに出ますが、ここ数年出ていません)

一方で2日校の偏差値50半ば~60近辺の、併願の対象となる所の多くは必ずと言って良い程出題してきます。

第一志望と第二志望の傾向が似通っていればそこまでやらなくても良いかもしれませんが、このように大幅に違えばやらなければいけないこともあります。


我が家は背水の陣で行く


という選択肢もありますけどね!


基本的には偏差値が低くなるほど学校同士の傾向の差は無くなっていきます。

自分の志望校同士を見比べて見て下さい。わからなければ塾の先生に相談する方が良いと思います。


最後の〇つけはしてくれるが解説はないというのはちょっとお互いチグハグな気がします。

〇つけは自分か親(なるべく親が望ましい)がやり、赤本には解説がついているわけですから解説は自分で読まなければいけません。

そもそも解き終わった当日中のホットな時に解説を読まないと効果が薄れると思います。自宅で出来る採点をわざわざ日を空けてまで指導員にまわす必要はありません。(もしかしたら自習室みたいな所があって、すぐに持っていくことが出来るのでしたらすいません!)

そして、間違えた問題の解説まで要求するとなると、かなりの時間が必要です。

90点近く取れていて1問、2問なら良いでしょうけれども、第一志望でなおかつ合格可能性が低いとなると、50点取れているかどうかでしょうから、解説だけで相当時間が取られます。

短時間で指導員がガーッと全問解説をすることは出来るでしょうけれども、必死に頭を動かしているのは指導員だけで、本人にとってはほとんど意味がありません。右から左です。

じっくり丁寧に、他の例も出しながら、関連事項を説明しながらとかになれば意味もあるのでしょうけれども、かなりの時間がかかりますし、それはもう個別指導の領域になります。

というわけでベースはあくまでも自分でじっくり解説を読むことです。過去問の直しというのは問題によっては解いた時間以上にかかることも決して珍しくありません。

自分で頭を動かさないことには間違いなく成長は臨めません。

その中で解説を読んでもわからなかったものに付箋を貼り、質問に行くという形がベストです。

ただ、せっかく行ってもその時期と難易度次第では

「その問題は受験者レベルに対して難しすぎるから追わなくていいよ」

というアドバイスもあるかもしれません。そのアドバイスは往々にして正しいので(面倒くさくて言っているのでなければ…)、素直に従った方が良いと思います。


次回は⑤です。ちょっと更新ペースを上げます!



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小規模塾のお母様からの相談2

続きです。


③かなり偏差値が離れていても合格できるから大丈夫と言われている。

あっているとも間違えているとも言えます。

まず、偏差値が正確にその子の実力を表しているという前提で話をします。

四谷偏差値60の子が偏差値70の学校へ合格するのは正直かなりキツいです。

豊島岡女子などの複数回受けられる学校ならまだしも(それでもキツいですが)、そのレベルまで行くとほとんどの学校が1回しか受けられません。可能性はゼロではありませんが、低めであると言わざるを得ません。


一方で偏差値40の子が偏差値50の学校へ合格することは良くあります。

理由の1つとして複数回受験できるメリットがあります。偏差値50近辺はほとんどが複数回受験可能な学校です。

たとえ合格可能性が20%でも3回受ければ単純計算で 1-0.8*0.8*0.8=0.488 約50%の可能性で合格できます。

また、中堅の学校は抜けが多いという理由もあります。

もちろん抜けを想定して合格者は募集より多く出しますが、その抜けが少ないと見積もって合格者を出す学校がほとんどです。

それもそのはずで、予想外に抜けが少なければ人数が多すぎてクラスを編成できないからです。

合格させておいて「やっぱりダメです^^;」はできませんが、不合格にしておいて「やっぱりOKです^^」は可能ですからね。

開成レベルでも筑駒に合格した子が抜けていくため、繰り上り合格が発生します。

そうすると開成繰り上りの報告を受けた生徒は入学予定だった第2志望の学校の入学辞退をしますので、その学校も繰り上り合格者を出します。

当然偏差値上位の学校は少ないので、偏差値が下がれば下がる程学校は増えていきます。

というように人数を増やしながらどんどん下へと降りてくるのです。

それもそのはずです。5つ6つ合格しようが通うのは1校で、ほとんどの場合偏差値の高い学校に入学するでしょうから。


というように、上位の学校になればなるほど過去問に記載されている合格最低点の信頼度が上がりますが、中堅になるとその点数をクリアしていなくても入学することは可能です。

実際体感的にも問題レベルと合格していった生徒の実力を見た時に、

「この問題レベルで〇〇君がこの点数を取れるとは思わんぞ^^;」

というのは中堅校で良くあります。

学校によっては複数回受験でボーナス点がついたり、学校名は伏せておきますが、明らかにとんでもないボーナス点がついている所もあります。


また、一部上位に限定されてしまいますが、例えば1日の麻布と3日の海城は四谷偏差値でほとんど差がありませんが、受かりやすさはかなり違います。

ここ数年だけで見ても、平均偏差値55~60の生徒数名が3日の海城に合格して入学しましたが、正直申し上げて麻布は難しかったと思います。(彼らには悪いですが^^;)

そういう面でも偏差値で語れない部分はあります。



これは偏差値が正確にその子の実力を表しているというのが前提の話なので、もしそうでないとするならば(前回記事内容参照)、学校レベルや複数回受験可能かの有無によっては10程度の乖離でしたらそれなりに高い合格可能性があります。

20離れてしまうとさすがに神に祈るしかありませんけど^^;

しかし祈りが通じたところで入学後に幸せが待っているとは限らないところが恐ろしいところですけどね!



④過去問は第一志望しかやらなくて良いと言われおり、〇つけはしてくれるが解説は無い。

これ以降ですが、書いていたらアホみたいな長さになってしまい収拾つかなくなっていたので(よくありますね!)、もう少しコンパクトにしてから次回に続きたいと思います^^



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小規模塾のお母様からの相談1

ご相談コメントからの記事となります。

6年生のお子様を小規模塾に通わせているお母様からです。

特定されるのはまずいとのことで、コメント内容を簡単に要約してみます。


①塾からは模試を受けてもどうせ結果は出ないので、受ける必要はないと言われている。

②試しにこっそり受けたら他の生徒も受けていて、みんな惨憺たる結果だった。

③かなり偏差値が離れていても合格できるから大丈夫と言われている。

④過去問は第一志望しかやらなくて良いと言われおり、〇つけはしてくれるが解説は無い。

⑤その際出来ていないことはわかっているはずだが、それに対するアドバイスも電話がけも無い。

⑥不安で相談したいが、面談はしづらい雰囲気。


ほとんどコメントそのままですが、小さい塾なんてたくさんありますので特定に関しては大丈夫ですよ^^


多分





はい、内容ですけれども、読んだだけでお母様の不安が伝わってきました。


ただですね…ご相談に乗る前に

冒頭に「我が子の通う塾小さい塾です」という一文があったのですが、

一応生徒達には


「アントレはグローバル企業で日本では展開が遅れており、まだ2教室だけ」


という風に教えております。

このままでは私が嘘つき呼ばわりされてしまうので、ここはしっかりと言っておきたいですね!

まあ、他の国でも展開が遅いのでまだ教室はないんですけど。





はい


とりあえず①②についてですが、うーん、難しいところですね。

どうせ結果は出ないというのは「学力が足りて無いから」以外の理由もあるんですよね。

その塾のことは何も知らないので、アントレを例に挙げてお話します。


例えばアントレの算数テストは全クラス1番の計算と小問集合以外、全ての問題で式・考え方を書かせます。答えのみでは得点になりません。

全ての問題で部分点が設定されており、クラスによっては試験時間も60分たっぷりあるため、時間を掛けて答案を作成できます。結果よりも過程を評価するテストとなっております。

また、難易度もクラスに合わせて作られているので、簡単すぎる問題と難しすぎる問題は1問も載っておらず、捨て問という概念がありません。

その一方で四谷の合判に代表されるような模試はその正反対の性質を持っているものです。

・時間に対して問題量が多い
・かなり簡単なものからかなり難しいものまで入っている。
・答えのみ

一般的な模試とは正反対のテストを4~5年の2年間でひたすらやっているわけですから、地力があって対応力のある生徒でない限り、塾内での出来に比べてすぐに結果が出るわけがありません。

しかもライバルとなるのは、模試のようなテストに慣れている他塾の生徒です。偏差値は相対的なものですから、さらに不利になります。

実際自分が担当しているSクラスの生徒でも、「あれ?」っていう偏差値を取ることがあります。明らかに地力に比べて数字が低いのです。

しかし、S、W、Y等の学校別テスト等を受けさせると、毎年のように何人もの生徒が算数で1ケタ順位をもぎ取ってきます。

当然と言えば当然です。元々力がある上に、そういうテストをずっとやってきたわけですから。

合判の数字に比べて明らかに良い結果を出すので、この間生徒に


「アントレってすごいんだなー」


と言われましたが


「関係ないよ。自分が頑張ったからじゃないの?(キリッ」


としっかりカッコつけておきました。





ちょっと話が自画自賛方向へ向かってしまっているので修正しますね^^;


算数だけではありません。

例えば社会に関しても、先日、4月の四谷の合判を担当でもないのに何故か全問分析してみました。

すると、資料から読み解く1問を除いて、残りの98点分全て予習シリーズに載っている所からほとんどそのまま出題されていました。

しかも100点中56点分が太字になっているところからの出題です。

つまり、予習シリーズをメイン教材として使用し、それだけひたすらやっている生徒が有利になるように作られています。

たまにサピのテストを受ける生徒が問題を持ってくるのですが、知識部分での難易度レベルに対して明らかに全体正答率が高すぎるところがあったりします。


「これはシリーズには載っていないけど、サピ生は授業で扱った所なんだろうなー」


と思って流しています。

当然サピ生が四谷のテストを受けたら逆もあるわけで、よくあることです。



というわけで、よっぽど地力が無い限り、算数の指導法がアントレに近かったり、社会も予習シリーズメインでなければ、四谷の合判で結果が出ないというのは決して間違いではありません。

中途半端に1、2回受ける位でしたらショックを受けるだけですので、受けない方がいいかもしれませんね。

アントレの生徒達はもう4回受けておりますのでいい加減慣れてきたのでしょうけれども、それでも「算数はもっと取れていいのになぁ…」と思うことはあります。

余談ですが四谷の算数テストは(というか一般的な模試では)150点中120点近辺を取る子の選別が上手くできていないように思います。これ以上はスピードと正確性が高い子が上に抜けていきます。

思考力があり、上位校の入試問題のようなタイプの問題をしっかり解いていく生徒は、120点あたりに壁があるように思います。





あ、ウチには関係なかった


って思った人続出ですね(^o^;)


話を戻しまして、その塾に対してちょっと穿った見方をしてしまうと、


「力がついていないのがバレると面倒だし、模試の結果で一喜一憂するお母様方(この場合ほぼ一憂の方)の相手をするのが面倒だから」


という理由で言っている可能性もありますが、まともに塾経営をしていてそれなりに情熱を持って教えているならば、そういうことは恐らく無いと思います。

こればっかりはその塾のことを知らないので何とも言えません!


結局、その塾長を信用できるかどうかじゃないですかね。



①、②だけで長くなってしまいました。(まあ、いつものことですね^^)

続きは次回にします。



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プロフィール

カッシー

Author:カッシー
首都圏の中学受験専門塾で教室長をやっております。
中学受験情報、塾内での出来事、雑談等を記事にしていきます。
mail:kassy@sk-antore.com
HP:カッシーが教えている塾
Twitter:@kassy_ant

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