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わかりやすい解説とは

よく子供が

「先生の解説がわかりやすかった!」

ということを言ったりします。

親は

「そっかー良かったねー(先生と相性がいいかも!)」

で済ますことも多いのですが、それが本当に良いことなのか怪しいケースもあります。



【植木算を例に挙げて説明】
10m離れている木と木の間に2mおきにくいを打ちます。くいは全部で何本でしょうというよくある問題です。

この問題を子供に教える時に一番わかりやすい方法は、実際に絵を描くことです。2mおきにくいを打った絵を描いて

「1…2…3…4っと、ほら、答えは4本だよー」

と視覚で教えてあげれば、なぜ答えが5本ではなく4本になるのかわからないという生徒はまずいないはずです。

これを聞いて子供が

「あ、だから4本なのかー、わかった!」

ということでこの先生の説明はわかりやすいという評価をすることもあります。

しかし大事なのは、植木算の原理を理解し、木と木の間が1000mになったとしてもこの問題が解けることです。

見た目でわかりやすいというのは導入時に感覚的に理解させるために使うのには有用ですが、特定の条件(今回の場合なら10mというたまたま図を完成させられる距離)でしか解けないやり方(図を描いて答えを出すこと)を正しい解法として教えてはいけません。

もちろん中学受験の講師で

「ほら、絵を描いたら4本ってわかるよね?では次の問題いきましょうー」

で終わらせる人間は1人もいないと思いますが、これはあくまでも誰にでもわかるように難易度を極端に易しくした例です。



【問題が難しくなったらどうなるか】
難易度が上がり難関校レベルになると、実はこのような解説をして終わらせる講師はかなり多いと思います(それが良いとか悪いとかいう話ではありませんよ!)。

塾や講師が出している参考書や赤本等の過去問集を見たり、とある事情(いずれ書きますが)で大手塾の学校別クラスの授業ノートを見たりすることもあるので、よく見かけます。

問題なのは、こういう解説の方が子供達にはわかりやすいという点です。

少なくとも、解説を見てその答えになる理由がわからないという疑問は出ません。ですから当然質問も出ません。でもそれは本当に良い解説なんでしょうか。



【問題の本質を見る視点】
本当に賢い子がたまに

「この問題、もしこの数字じゃなかったらどうやって解くの?」

と質問に持ってくることがあります。

より問題の本質に近づいていくことに貪欲な子です。

最上位のクラスでは解説しながら、所々にこういう視点が持てるような種を蒔きつつ解法を示すことが多いです。

その蒔いた種をどうするか。

拾って埋めて水をあげる子

とりあえず拾っただけの子

蒔いたことすら気づかない子



蒔いたことすら気づかない子に蒔いたことを教えるということは、私はしません。



「知らぬが仏」とはこういう時にも使える言葉です。



(次回に続く)
※次はちょっと違う視点で話します。



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No title

先生がせっかく蒔いて下さった種、
気付いていますように・・・・

No title

>>??? さん(8:51)
図を描いてみてくださいね!

>>えるどらど さん
気づかなかったら気づかない方がいいんです。下手に拾うより、混乱しなくて良いので!
プロフィール

カッシー

Author:カッシー
首都圏の中学受験専門塾で教室長をやっております。
中学受験情報、塾内での出来事、雑談等を記事にしていきます。
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