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ゆっくりな子の受験3

アントレの保護者様へ

今週は保護者会にご参加いただきました。

6年生の出席率は9割位でしたね!(他学年も高かったです)

いつも本当にありがとうございます。6年生は残り2回となりますが、是非またよろしくお願いします。

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【②遅いことを受け入れて学習計画を立てる】

おそらくこれがベストな方法です。

スローな子がある時期を境に急にシャキシャキし始めたという例はまず見たことがありません。何かしらの意識改革が起これば有り得るのかもしれませんが、10才ちょっとの子にそんな改革が起こるはずもなく、期待するだけ親のストレスがたまるだけです。

少なくとも親の言葉がきっかけになることはまずありません(それでも言い続けるという効果が無いわけでは無いのですが)。大体は

「友達が~」
「先輩が~」

というような自分と境遇が近いところで変化のきっかけを掴んでくるものです。中高一貫校の生徒が高2あたりで急に大学受験のために動きだすのは「友達が予備校に行き始めたから」「卒業した部活の先輩から大学生活や受験の話を聞いたから」という例が多いはずです。

「親が~」
「先生が~」

という例は少ないはずです。「勉強しなさい」なんていつの時期でも言われていたわけで、言い続けることでそのメーターがたまっていって、あるラインを超えたら急に動き出すなんてこともありません。メーターがたまるとしたらそれはストレスメーターでしょう。

最初の記事で書きましたが、我々大人は子供に対してきっかけを掴むための環境作りは出来ますが、それを掴むかどうかは本人次第なので非常に運要素が高いです。

そういえばやる気スイッチのCMがありますよね?このCMを初めて見た時に「面白いな~」と思ったのですが、1つだけ違和感がありました。ちょっとコレ見て下さい。






スイッチを見つけられない生徒に対して、先生がスイッチを探してあげるというところまでは良いのですが、もしカッシーがCM監督だったら、

「スイッチはここにあるよ(ニッコリ」

と先生が生徒に教えてあげて、生徒が迷いながらも思い切って自分でスイッチを押すシーンを入れます。ああいうスイッチは他人が勝手に押す類のものではないと思います。結局決めるのは自分です。



さて、実際にゆっくりな子用の学習計画をどのように立てていくかが大事になっていくのですが、ここで重要なのはゆっくりな子ほど量を欲張らないことです。

ゆっくりな子でスピードがないから量で勝負!というのだけは止めて下さい(時間で勝負!ならOKです)。「勉強量」と「勉強時間」を同列に語る方もおりますが、全く別物ですから注意して下さい。

アントレでは、量をこなす勉強になったら暗記科目はともかく、算数の地力は伸びないという話をします。


例えば「1時間で5題解いた」と「1時間で15題解いた」を比べてみます。


計算や一行問題ならば話は別ですが、スピードや正確性を上げることではなく地力をつけることを目標とした場合には、自分の今の力よりも若干上の問題にトライしていくことになります。

前者は1問に12分かけられます。後者は1問に4分しかかけられません。1問に4分しかかけないでサクサク進むならば、既にそれは自分の今の力よりも若干上の問題ではありません。問題のチョイスが悪く、伸ばしたい力が変わってきます。

逆に問題のチョイスは良いのに4分しかかけていないということは、試行錯誤する時間が十分に確保できていません。しかし、課題が大量に出ていると、「使える勉強時間÷課題となっている問題数=1問にかけて良い時間」ですから、それ以上の時間をかけたら夜中までかかります。

そうなると、

「解き方が示されている似た問題を見て、その式の形だけ何となく真似て終わろう」

「問題を読んだ瞬間に解き方が浮かんでこなかったから、解説を見て写しながら覚えよう」

というようになり、算数という科目が暗記科目に変わってきます。



大手塾(特に同じ予習シリーズ準拠の某塾)から宿題の量に疲弊しきってアントレに転塾してくる生徒は結構いるのですが、そういうご家庭から聞く声は

「宿題の量が全然違うのでびっくりしてます」

というものです。しかし、その後に続くのが

「これしかなくて大丈夫でしょうか?」

「量が少ないため早く終わってしまうので、やる物がないのですが、○○問題集も買ってやらせた方が良いでしょうか?」

という言葉です。

宿題に追われるのが嫌で来たんとちゃうんか~い、と思うのですが量が減るのが不安なんですね。

そもそも早く終わるのも当たり前です。というより終わったのではなく終わらせただけであって、実際にそういう生徒が授業やテストで達成度が出ているかというと全然出ていないわけです。

「あれもこれも買ってやらせている『のに』、どうして数字が変わっただけで出来なくなっちゃうのでしょうか…」

という相談もよくありますが

「(あれもこれもやらせている『から』じゃ…)少し量を整理してみましょうか?今の勉強時間とやっている量を教えて下さい」

というやりとりはしょっちゅうあります。指示している教材以外を追加でやらせている方がほとんどです。

親が一所懸命で、何とかしてやりたいと思う気持ちが強ければ強い程空回りするんですよね。子供想いの良いお母さんが多いのですが、その分悩みも深くなります。

1問に時間をかけない学習が既に定着してしまっていますから、これを修正するのが本当に大変なんです…親も子も。



長くなったので次回に続きます。



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No title

>>??? さん
期待に添えなくてすいません!笑

正直なところ不利は不利なんですけれどもね…。ただ、そこから巻き返すことはやり方次第で決して不可能ではないということです。

さらにそこから高偏差値の学校をということでしたら理解力があることが前提になってしまうのですが…。
プロフィール

カッシー

Author:カッシー
首都圏の中学受験専門塾で教室長をやっております。
中学受験情報、塾内での出来事、雑談等を記事にしていきます。
mail:kassy@sk-antore.com
HP:カッシーが教えている塾
Twitter:@kassy_ant

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