FC2ブログ

過去問直しのやり方2

続きです。

④読んで理解できるがそれだけで終わり

当然のことですが、理解したあとは自分で解けないといけません。

しかし、中々それができないから学力がつかないわけで、苦労するわけです。

では、どうすればできるようになるの?と言われてもちょっと困りまして、そもそもできるようにしなくても良い問題もあるからです。

自分の学力レベルに対して難しすぎるその問題を反復したからといって、他に応用が利くわけでもありません。

全く無意味かと言われればそんなことは無いのですが、かけた時間に対しての効果は低いです。

そういう問題をどう選別するかははっきり言って家庭ではほとんど不可能だと思います。

まず本人には無理です。無理な理由は説明するまでも無いので省きます。

親にも中々ハードルが高いです。

まずは親が本人の本当の学力を理解できていないといけません。

理解するためには模試の点数はほとんど参考になりません。むしろ妨げにさえなります。

長期間寄り添って勉強の手伝いをし、本人の思考のクセを理解し、どの程度基礎が定着していてそこからどの程度の複雑さまでなら理解が届くのかを把握している必要があります。

さらにその学校の過去問に精通し、受験者のレベルも理解しなければいけません。実はここが塾には簡単ですが親には難しいところです。

塾は毎年生徒を送り出しているので、どのレベルの生徒が受かっていてどのレベルの生徒が受からなかったのかを把握しています。

ですから、どうやって判断しているかと言いますと、その学校に合格した子達の顔を思い浮かべて


「アイツらこの問題、本番で解けただろうか…うん、間違いなく解けてないわ


でも合格しています。

この方法が一番です^^



さて、ここからが本題です。

これからは解説を理解してさらに自分で解けるようにしなければいけないレベルの問題の話をします。

まず重要なのは実際に取り組んだかどうかです。

これをしたかどうかで天と地との差があります。

時間が無く取り組めなかった、もしくは少し読んで難しそうだから飛ばした問題に対する読み込みと、10分以上粘ったけれども解けなかった問題に対する解説の読み込みは、質がまるで変わってくるからです。

前回料理ネタで攻めたので今回もそれを踏襲しますと、


肉じゃがってどうやって作るの?


と聞かれてわからないからレシピだけ眺めて

「なるほど、こうやって作るのかー」

で終わらせたとします。


1週間後多分作れませんよね。


これを何も見ないでまず自分なりで作ってみたとします。

味も大きく外しているわけではなく、肉じゃがとは言えないけど、何かが違うそれっぽいやつができるわけです。

その後にレシピを見るわけです。


「塩じゃなくて砂糖だったかー(^o^ )」


とか違ったところがあるわけですよ!(違いすぎですけど)


そしてその塩味の肉じゃがを食べてみます。


あれ…以外とイケる?


ではなくて…しょっぱさが記憶と共に頭に残りますよね。

「いやー、実はさー、こないだ肉じゃが作った時に塩入れちゃったんだよねー」

というネタと共に、次回は間違えないと思います。


さらに定着させるために大事なのは、何も見ずにもう1回作り、成功させることです。

ここまでできれば完璧だと思います。


自分自身も料理を見るよりもレシピを見ている時間が多いような状態で1回だけ料理を作ることもあります。

やっぱりレシピ通りに出来ればおいしいです。

しかし、期間を空けて2回目自分で作ろうと思った時、ほとんど頭に残っていないことが多いです。



わかりやすかったような、わかりにくかったような何だかよくわからない料理の例えから実際に生徒達がやる算数に戻します。

ある問題を消去算で解こうとして解けず、解説を読んだら「差が一定であることから~」と書いてあったとします。

それを見て


「なるほど、差が一定であることを利用するのか」


と理解します。

解説にそう書いてあるのですから当たり前です。

そして差が一定であることを利用した解法で解き直しをします。

これは誰もがやっているような復習の仕方です。何も間違えておりません。


しかし、自分が成長するために一番大事なのは差が一定であることを利用して解くという手法を理解して身に付けることではありません。(それも大事ですが二番目です)


もうわかるはずです。


それでは、充実した過去問ライフを!








という形で終わりたかったんですけど、あとで聞かれるのも面倒だし誤解を招くといけませんのでキチンと結論も書きます。

わかっているという方は結構です!


大事なのはまず実際に取り組み、自分の中から消去算という手法を引っ張り出すことです。

そしてその問題に対して消去算でアプローチしても良い結果にならないということを学習し、なぜ良い結果にならないのかを理解することです。

結局それがわからなければ、せっかく差が一定を利用する解法を身に付けても、また消去算でアプローチして失敗します。

差が一定の手法は本人も理解しておりますから解説を読めば「これはできたはず」という気持ちがわきます。

すると


「時間があったらできた」

「落ち着いてやれたらできた」


という言い訳が始まります。解説をさせればスラスラ言えます。

その本当はできたという気持ちがさらに本質を遠ざけてしまいます。

本当に解決するべき自分だけのポイントがわからなければずっとそのままです。



今6年生で四科のまとめのテスト(基礎~標準レベルの問題のテスト)をしていますが、やらせてみると結構失点します。

大体の生徒が言います。


「家でやった時はできたのに」


それは反復が足りないのはもちろんありますが、解法しか目に入っていないのも原因です。

自分の思考のクセや自分がミスしやすいポイント等を修正するところまで意識が届いていないからです。



解説は万人に共通ですが、思考のクセは全員違います。

スタート地点がわからずにゴールだけ見る学習から少し変化をつけられれば、あと50日で一気に伸びると思います。

頑張って下さい。



↓また次も読んでみたいという方は、更新のモチベーションになるため、クリックで応援よろしくお願いします!
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(指導・勉強法)へ



テーマ : 中学受験
ジャンル : 学校・教育

コメントの投稿

非公開コメント

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです
プロフィール

カッシー

Author:カッシー
首都圏の中学受験専門塾で教室長をやっております。
中学受験情報、塾内での出来事、雑談等を記事にしていきます。
mail:kassy@sk-antore.com
HP:カッシーが教えている塾
Twitter:@kassy_ant

最新記事
カレンダー
10 | 2018/11 | 12
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
ランキング
応援していただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(指導・勉強法)へ


メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR