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逆転合格の真実3

続きです。

武蔵の算数というのは大問4問しかありません。

難問はほとんど出題されませんが、よく練られた良問が多く、どの問題もそれなりのレベルがあります。


これがポイントです。


そうなると、標準的な問題まではそこそこ取れるが、それ以上の問題になると一気に解けなくなるというタイプの受験生だと、20点、30点という結果になります。

しかし、こういうタイプの生徒でも基本~標準レベルの問題が序盤から中盤にかけて大量に並ぶ大手塾の模試なら6~7割近くの得点を取れてしまうのです。


参考までに今年の夏期講習で6年Sクラスでやった算数白板問題233問の正答率を、上位から順に数字だけ並べてみます。(担当の生徒15人の結果を全て記録しました)

この233問はほとんど全てそれなりのレベルの問題です。

83.5%
81.5%
81.1%
61.6%
55.6%
48.9%
45.3%
38.0%
37.9%
36.1%
33.3%
32.8%
31.6%
30.7%
24.0%

80%越えは毎年1人いるかどうかなのですが…3人いたのは初めてです。

ちなみにその中に女子が1人いるのですが、女子は歴代で初だと思います。

去年は今年ほど正確に記録しておりませんが、50~60%近辺がわんさかいる代でした。(30%近辺も結構おりましたが)



話を戻します。こう見てみると、下位の生徒には悪いですが、上位の生徒と下位の生徒にはかなり力の差があることがわかります。

はっきり言って下位の生徒はまだ入試問題を解いてもまず良い得点は出せません。これから間に合わせるために本人達が必死に努力をするのです。カッシーも間に合うと信じて指導していきます。


さて、この上位の生徒と下位の生徒が大手塾の模試を受けたらどうなるでしょうか。


上位の生徒は算数で150点中130点位取ります。満点を取れるだけの実力はありますが(4月に実際取りましたし)、短い時間の中でミスはどうしても発生します。

下位の生徒はどうでしょうか。

先程の白板問題の結果だけ見れば上位の生徒の4割近くしか正答率が無いので、50点位しか取れない計算になりますが、そんなことはありません。


100点以上取れるのです。


上手くいけば120点近く取れることもあります。


つまり、ある一定以上のレベルにおいて、入試で最も重要な算数の差別化が大手塾の模試ではほとんど機能していないことになります。


だからこそカッシーは、担当しているSクラスの生徒の大手塾の模試の偏差値はほとんど参考程度にしか気にしておらず、気にしているのは授業での「白板問題の達成度」と土曜日の「入試演習クラスの結果」です。

前者では生徒の地力をかなり正確に計ることができ(長い生徒は2年半見ていますから)、後者では志望校のレベルに合わせた得点力を計ることができます。



ここまで読めばわかると思いますが、難関校において、ある一定以上の算数の問題を解きほぐせるかどうかがすなわち受験資格なのであり、模試の偏差値が足りているかなんてことはどうでもいいのです。

理社の細かな知識が不足していたり、算数の基礎力、スピード、正確性が低かったりすると模試で結果を出すことはできません。

しかし、国理社の知識が抜けており、算数も基礎が荒くてスピードが足りなかったとしても、じっくり考える思考力と粘り強く作業できる力があれば、難関校の算数においては十分高得点が狙えるのです。



少し例を挙げて説明してみます。

つるかめ算を細かくパターン分けしてみたら10パターンあったとします。

そこで10点満点の小テストを作り、A君とB君の2人にやらせました。

A君は雑で基礎が荒く、簡単な問題もよく外すタイプですが、作業力と思考力がかなり高く、粘り強さもあります。
B君は自分の守備範囲の問題や見たことあるような問題は速く正確にできるが、初見の問題に弱いタイプです。

結果はA君は6点、B君は10点でした。

次に応用問題を2人に出します。その応用問題を解くための手順の1つにつるかめ算があるとします。
この問題は複雑なので1つ1つ解きほぐして作業し、つるかめ算を効果的な場面で使えば解ける問題です。


この問題をA君とB君は解けるでしょうか。


A君がこの問題を解ける可能性は60%です。つるかめ算部分をキチンと突破できる可能性が小テストによると60%だったからです。

B君は0%です。見たことのない問題なため、どう方針を立てて良いかわからずつるかめ算を解く段階までに至らないか、もしくはつるかめ算までいけたとしてもその後その結果をどう使えば良いかわからないからです。


とても極端な例を出しましたが、難関校に合格できる可能性を持っているのはA君で、模試で良い偏差値が出るのはB君です。

基礎的な問題を速く正確に解く力があれば、安定感は増します。しかし残念ながら、MAXが低い所で安定させたところで難関校の入試問題に対してはほとんど意味がないのです。







気づいたらまた長くなってる(^o^;)


今回で終わらせるつもりだったのに、全然終わりませんでした。

なんとなく言いたいことはわかっていただけたかと思いますが、まだ続きます。


またすぐに更新します!



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No title

B君タイプの場合、算数の力の引き上げは
どうすればよいのでしょうか??

No title

>>??? さん(11:00)
4年生で算オリは中々厳しいですがトライしようとすること自体がとても立派です!

武蔵の場合スピード感はそれほど要求されませんので、まずはじっくり考える習慣をつけることが大事ですね。

粘ってダメでも解説をじっくり読んで理解する。解説が複雑でもなんとか自力で理解してみるという姿勢が大事です。(もちろん自力で難しい部分は親のサポートが必要です)

こんな記事でも少しでもお役に立てたようでありがとうございます。塾は違えどブログを見に来ていただいたご縁もありますので、応援しております!



>>??? さん(18:52)
色々出ちゃってるので一応未承認にしておきます!(OKなら承認しますが笑)

その節はありがとうございました。彼は書いている途中に当然顔が思い浮かんだ1人です。

部活も含めて後輩になったというのも嬉しいですね^^
これからもよろしくお願いします。



>>ななし さん
すごく難しい質問ですね…返事をぼかすわけでは無いのですが、キチンと答えられそうにありません。

上限を突破できない理由が

触れさせていないからなのか、解法丸暗記の学習になっているからなのか、そもそも調べたり作業したりする習慣がないのか、能力の限界なのか…。

直接指導して原因を見ないことには何ともというのが正直な所です。

しかし、せっかくコメントしていただいたのに何のアドバイスもないというのは失礼なので記事にしてみます。(少し長くなりそうなので)

少々お待ちを!
プロフィール

カッシー

Author:カッシー
首都圏の中学受験専門塾で教室長をやっております。
中学受験情報、塾内での出来事、雑談等を記事にしていきます。
mail:kassy@sk-antore.com
HP:カッシーが教えている塾
Twitter:@kassy_ant

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