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逆転合格の真実4

続きです。

アントレでは上位のクラスになればなるほど、おそらく他塾より算数に負荷をかけています。

それは上位校の入試問題に対応できるだけの思考力や粘り強さを4年~6年夏までの単元学習期間で身につけさせるためです。

しかし前回記事のB君みたいなタイプの生徒に自分の守備範囲を超えた問題を長期間させすぎると、4科のバランスが一気に崩れます。(算数さえも)

算数が一番大事なのは間違いありませんが、前回の記事で書いたように受験者平均すら大きく割ってしまうような穴が1つでもあると、それをカバーするのはとても難しいのです。


ですからクラス分けは本人の適正を見極めてかなり慎重にやっております。

少しでも志望校の選択肢を広げて欲しいので、思考力と粘り強さという目に見えづらい所を強化するため、1つクラスを上げてチャレンジさせたりします。

しかし先述通り、それを引っ張りすぎると基礎力がおざなりになって安定感に欠けたり、算数に時間を取られすぎて他教科に影響が出たりします。

最終的に本人の実力が入試時に最も高くなるようなクラスに誘導しますが、本人(もしくは親)のプライドとやる気、志望校のレベル、習い事の都合、その他諸々の理由で本人のレベルとクラスのレベルが合わない事もあります。

それがアントレの良い所でもあり、悪い所でもありますね笑



数年前の話ですが、5年の後期に大手塾から転塾して来られた生徒がいました。

思うように偏差値が出ないことから、成績UP(特に算数)を求めてアントレへ転塾してきたのです。

志望校は武蔵でしたが、算数に難があり強化する必要がありました。

その生徒ですが半年経過し、新6年生になる学年の切り替わりで退塾してしまいました。(展開はやっ!)

理由を聞いてみると「組み分けテストの偏差値が前の塾にいた時より下がったから」でした。


下がるのなんか当たり前で、そもそも上がる要素なんて1つもありません。

・急に環境が変わり順応するのに時間がかかる。
・週テストも無くなり、テストの感覚が鈍る。
・塾内算数テストも、通常の模試と違い難易度が横一線になり、全て式・やり方を書かせるタイプとなる。
・今までに比べ理社より算数の比率が増え、4科バランスが崩れる。

これで大手塾の模試の偏差値が上がったら奇跡です。

しかし、数字の威力は強大なので仕方ありません。結局また別の塾へとうつっていかれました。



アントレでは内部の生徒にすら「6年までは模試は受けなくて良い」と言っています。

何度か書いたことありますが、理由は単純です。


良い結果が出ないから。


基本的に4、5年では得点力をつけるための指導をあまりしません。代わりに問題数を絞り、1問を深く理解させる指導をします。
6年生の夏頃から、少しずつ得点力をつけさせる指導をしていきます。


もし4、5年の模試で良い結果を出させたかったら指導法をこう変えます。

①予習を無くし、復習のみにして家庭学習の効率化を図る。
家庭学習効率UP
自分で考える力・授業効率DOWN

②算数で基礎~標準の課題を増やしひたすら反復させることで、模試の中盤までの得点率を上げる。
算数得点力UP
粘り強さ・思考力DOWN

③算数の課題を削り、国理社の知識部分を大量に反復させる。
国理社UP
算数DOWN

④週テストを導入する。
4科得点力UP
粘り強さ・思考力DOWN


絶対やりませんけど…。


以前に書きましたが、アントレが唯一得意な模試が1つだけあって、それは学校別判定模試です。

学校別の模試がある学校は一般的な模試よりも受験者のレベルは高いはずですが、算数なんかは合判より良い偏差値を取ってくるということが多いです。

理由は単純で、平均点が一気に下がるからです。

大手塾の作問者はかなり頑張って作っており、問題レベルや形式は実際の入試にかなり近く(むしろそれより難しいことも)、質は高いです。

それを10月あたりで受けるわけですから、得点が取れなくて当たり前なのです。

100点満点のテストで平均点が30点台などしょっちゅうで、80点近く取れば大体1ケタ順位です。

アントレの生徒達からすれば4年の頃からずっとやってきた形式の「一定レベル以上の問題のみ」「式・やり方を書く」というテストをようやくやれるわけですからね。


良い結果が出て当然です
というプレッシャーをかけていく


学校別模試の判定はそれなりに信用できますので参考にしたいところですが、模試自体が1回か2回程度しかないので、まだ実力が不安定な場合、その日の調子や問題の運で結構ブレる可能性があることに注意したいです。


「うちは学校別があるような難関校を目指していないんだけど…」


というご家庭でも算数に対する考え方は同じです。元々じっくり丁寧に自分の頭を使って考える習慣がついていないと、6年最後でいくら演習を積んで得点力を伸ばそうとしても、伸びしろに限界が出ます。

フィジカルが弱いのに小手先の技に走っても結果は知れているということです。






さて、ダラダラと4回も書いてしまい、たまに脱線してしまうこともありましたが結論を出しますと、逆転合格というのは多くのケースでその子の志望校に合格するための力をキチンと計れていなかっただけです。

合判で〇〇以上目指そう!みたいなことを生徒に言うこともありますが、それはあくまでも目安です。

基礎力をつけようという意味合いで言うことが多いです。

他塾の方も模試の偏差値で出てくる数字より、普段見てくれている塾の指導員の判断の方がよっぽど信用できると思いますよ。


本当のことを言ってくれればですが





そこは信頼関係でカバーしましょう^^;


アントレ生でしたら

①過去問の出来
②入試演習クラスの結果
③担任の判断

しばらくはこの3点に注目して見定めてみて下さい。
②・③と①の結果にズレが生じるようならば、①でほぼ確実に不正が行われております。

②の「合格」判定はこのままいけば2月で合格をもらえるだろうという判定であり、現段階で家で解いた過去問が合格最低点-30点位の実力だろうと「合格」判定を出します。

つまり、家で合格最低点を毎回超えているのに、入試演習クラスで「合格」の判定が出ないというのはまずあり得ません。(豊島岡以外)

例えば女子上位クラスの吉祥女子志望の生徒で、現段階で家で解いたら合格最低点を超えているという生徒は、毎回1位か2位でないとおかしいです。



ところで今回の話は難関校に絞ってお話をしましたが、模試の結果が正確でないのというのは別に上位校限定ではありません。

例えば四谷の合判で言いますと、偏差値40半ばの学校の判定も正確にできているかどうか怪しいです。

上位校とは逆に、絶対出ないだろうというレベルの高い問題が模試の後半に出題されております。

要領の悪い生徒でしたら、本来だったらかける必要のない時間を実際には存在しないレベルの問題にかけてしまうこともあります。

他にも国語の時間がキツかったり、理科の大問数が多かったり等、実際の入試と違う所が数多くあり、精度は怪しいものです。

ただし、学校にもよりますが50~60近辺までは、そこそこ精度のある判定ができていると思います。



最後に、この記事を読んで誤解しないでいただきたいのは、実際の判定と合格率が一致していないケースが生徒のタイプによって一定割合で存在しているということを言いたかったのであり、実際には判定と合格率が近い方が多いです。(当たり前ですが)

ただ、20%と判定されている生徒が、本当に全て20%なわけではないということを言いたかったのです。

20%を取ってしまったら、この記事を思い出して前向きに取り組んでいただければ良いですし、80%を取れれば素直に喜んでそのまま努力を続けていけば良いと思います。



というわけで、これから9・10・11・12月と、4回程模試を受けますが結果を過剰に気にしすぎないで下さい。


良い結果が出なくても、親と子と指導員、全員で一丸となって「逆転合格」目指しましょうね!



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