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受験勉強と行動経済学3

続きです。


間違えパターンを知れば知るほど、その問題を深く理解できると前回書きました。

では、その間違えパターンはどうやって見つければ良いでしょうか。


まずは自分自身の答案から見つけることです。


6年生は今、必死で過去問を解いていると思います。

解き終わった後に直しをやらなければいけませんが、直しというのは間違えた問題の解答解説を読んで、意味を理解したり覚えたりするだけでは不十分です。

ジャンルによってはほとんど意味を成さないこともあります。

例えば上位難関校の理社にありがちな、誰も勉強してきていない初めてのテーマをその場で考える問題なんかはその典型です。

そのテーマの原理や仕組みを理解したからといって、全く同じものが出題されることはほぼありません。

終わった後に


「へぇー、こういう仕組みだったんだ」


で終わりです。ちょっとした雑学が数週間頭に残るだけです。(そして忘れます)


一番大事なのは、自分の答案と模範解答の答案を比べて、どうやったら自分の答案から模範解答というゴールにたどり着けるかを分析することです。


例えばリード文にヒントがちりばめられていたのに、それを見逃して全く見当違いの記述を書いてしまったとします。

この場合、「この学校はリード文にヒントがちりばめられている」という学校の傾向を学ぶと同時に、「次はリード文をよく読む」ということを反省材料にすべきです。

一方で、リード文のヒントには気づいていたけれども、知識が足りなくて関連付けられなかったとします。

この場合は「この単元の知識が不足している」という自分の特徴を理解すると同時に、「この単元の知識を詰めていく」という行動を取るべきです。

同じ不正解でもそれぞれやるべきことが異なります。



算数においても同じです。

例えば、解くためにやるべきことは理解できていたのに、最後の比例式の処理で間違えたとします。

この場合、「比例式の基本を確認してみる」という行動をとるべきです。


同じ問題でも、比例式はできていたけれども最後の計算だけ間違えたとします。

この場合、「どんな計算の間違え方をしたか」を記録して、自分が計算間違えしやすいパターンを把握しておくべきです。


異なる10人が同じ問題を間違えたら、直しのやり方が自分の答案次第で全員異なります。


「できなかった問題に対し解答、解説を読んで理解する」なんてことは


最低限のことに過ぎません。


よく「大量にこなしているのにできるようにならない」という方がいます。

このような方の大多数は4科トータルではそんな悪くないのが特徴で、暗記科目ではそれなりの得点を取ります。

それなりどころかかなり良いケースも多いです。

なぜなら暗記科目は「ゴールを何回繰り返し見たかが」が重要な科目であり、出発点をあまり気にする必要が無いからです。

しかし暗記科目以外も同様の勉強法でやるからおかしなことになります。

「大量にこなしているのにできるようにならない」のではなく、「大量にこなせないものまで大量にこなそうとしているからできるようにならない」ということに気づいて欲しいと思います。



6年生の話をしましたが、実はこういった姿勢は低学年のうちに身につけておかなければいけません。

アントレの算数ノートを使ってする復習はこの訓練にうってつけです。

残念ながら算数の復習をする時に、左下(自分の考え方・式)を気にせず、右下(解答・解説)だけ読む生徒が多いです。

正しい解説を理解することは大切です。

しかし、出発点を理解しておくことも同様に大切です。

アントレが答えだけで評価せずに必ず式・やり方を書かせるのは、他人に見せるためだけでなく、自分の思考を自分が後で追うためでもあります。


「授業の時の自分は何を思ってこの解答を書いたのか」

「そしてこの解き方のどこが間違えているのか」


こう考えながら、〇がもらえていない自分のしょぼい解き方を見るわけです。

きっと色々な発見があります。

その発見こそが今の自分から成長するための、大事な材料になるのです。






と、指導者風にカッコ良く終わろうとしたのですが、実はこのままでは終われない理由があります。

実はですね…

タイトルがですね…

「受験勉強と行動経済学」なのに


行動経済学の話をほとんどしていない

dousiyou.jpg





全然違うテーマで盛り上がっちゃったYO…。


えー…釈明をさせていただきます。


まずこれは知人にされた質問がたまたま行動経済学に関してであり、そこから始まって「間違えパターンを知ることは大事だよー」と話を広げ、次に「自分の答案を分析することで間違えパターンを理解することになるよー」っていうことを言いたくて、でもとりあえず最初の記事にタイトルをつけるにあたって一番話題に出ていたのが行動経済学の話だったからとりあえず何も考えずにつけただけで、ふと気づくと記事がPart3とかまで進んじゃってて心の中では書きながら「Part2以降全然触れてないけどどうしよう…」って思ったけれども気づかないふりしてそのまま突っ走って、でも「最後に無理矢理関連付ければなんとかなるんじゃないか」っていう後付けプランで行こうと思ったは良いものの、それを考えるのが…とても面倒くさくなっちゃったというだけなんです!!!純粋にただそれだけなんです!!!(めっちゃ早口)





今回のことから


ノリでタイトルをつけるとこうなる


という間違えパターンを自分自身の記事から学ぶことができました。


このように人は成長することができますので、参考にしてみて下さい。


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