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3月のアントレについて書きます【長文注意】

※とても長いです。ツイッター並にまとめたものが最後にありますので、時間の無い方はそれを見て下さい。



3月、全国の小学校が春休みまで休校となる旨が発表されました。

当時はその発表に戸惑いながらも、小学校を一斉に休校にしてまで早期鎮静化を図ろうとしている政府に協力しなければという気持ちが強く働き、アントレとしては3週間の休校を早い段階で決め、動画授業へ移行しました。

(※アントレとしては、と書きましたがこのブログはあくまでも個人でやっているので、これから書くことがアントレ全員の総意というわけではなく、あくまでもカッシーが感じたことだと思って読んで下さい。)


そして3週間の動画授業が始まりました。



【動画授業開始】



動画に関しては、通常授業より分量を多くしたり、視聴を飽きさせないような工夫を入れたり、ナスになったり、慣れない編集をしながら何とか頑張って作ったつもりですが、対面授業に比べて質が落ちてしまうのは当然なので、物足りなさを感じたご家庭も多かったと思います。

多くのクレームが出てもおかしくない状態でしたが、実際には応援メッセージ、差し入れ、ご助言ばかりで、本当に感謝しかありません。たくさんのご家庭に支えられてアントレが存在できているというのを、身に染みて感じることができた瞬間でした。

一方で


「生徒達はどの位解けているのだろう」

「こちらの説明はちゃんと理解しているのだろうか」


こういった疑問を感じながら、進めていたのも事実です。


動画授業を始めて2週間目に入る頃、当初新型コロナの広がりは鎮静化へ向かっているはずでしたが(そのための一斉休校でしたよね)、全くそんな雰囲気になっておりませんでした。


「これはもしかしたら春期講習にも差し掛かる可能性があるな…」


そう思って1週間で動画授業がどういうものかわかっていただいたところで、ご家庭側に意見を仰ぐことにしました。(3月6日に春期講習の形態についてツイッターでアンケートを取りました)


113票のうち
44.2%…予定通り行う
28.3%…映像授業と組み合わせて全単元行う


この結果が全てというわけではありませんがご家庭側からすると、開いて欲しいという意見が多く、授業をせずに返金したり(11.5%)、GWへの振替(15.9%)はあまり望まれていないことがわかりました。

この結果は意外でして、ご家庭にとって朝から晩まで子供がずっと家にいるというのは、色々な意味で予想以上に負担が大きいというのを感じさせられました。

また、動画ではモチベーションを保てないという意見もありました。


「子供が動画を全然見ない」

「動画をつけてもダラダラしており、キチンとやっているのかわからない」

「動画で勉強していたと思ったらヒカキンの変顔を観ていた」


一方、集中力があり動画を楽しめる子の場合は、動画授業の方が普段より問題数が稼げるし、一時停止や巻き戻しを使ってより一層理解を深めることができるため、むしろ助かっているという声もありました。

ただし、実際にはそういう子達でさえも「3週間」という決められた期限だからやれていたというのもあります。

子供というのは他者(指導員、友達、ライバルなど)との関わりの中で成長していくものですから、動画と親の声掛けのみで長期間のモチベーション管理をするのは至難の業です。

良くも悪くも動画授業だけ行うということに対し限界が見えてきてしまい、やはり対面授業が必要な子も多いということを感じました。


新型コロナの流行を抑えることが最優先でそれが至上命題というならば、全員引きこもってじっとしているのが正解だと思います。

しかし、そのやり方は長くは持ちません。

少なくとも3週間、多くのご家庭が学校も塾にも行かずに引きこもった結果を見て思ったことです。


そして、十分に新型コロナ対策をした上で、春期講習開講を決めました。


もちろん集団授業に通わせたくないというご家庭もいらっしゃるかと思いますので、そういったご家庭をフォローするため、授業を全て動画を撮り、欠席者には動画URLを送信するという形態を取りました。

全員とはいきませんが、これが最も多くご家庭が納得する方法だったのかなと思っての決断でした。(それが正しかったのかは今でもわかりません)

通常授業の動画を撮るとなると、これまでの動画授業とはやり方が全く変わります。

編集がいらないのは助かるのですが、単純に必要な機材の量とアップする動画量が一気に増えます。講習前の休み中に各教室に設置する分のビデオカメラ、三脚、SDカードなどを準備し、休憩時間中に行うバッテリー管理、SDカード交換、アップ作業などの手順も含めて実験をしました。

ちなみに授業担当者も変更し、指導員の1人を完全に動画作業専属にしたので、フンチャンは老体に鞭打って9時から18時45分まで休み時間以外ぶっ続けで授業をすることになってしまいました。

出会ったら優しい声を掛けてあげて下さい。



【春期講習開始】



春期講習が始まり気づいたことがあります。

正確に言うとカッシーはあまり気づかなかったのですが、タケノコやフンチャンに話を聞くと


「意外だったけど、思ったより良く出来ている」


とのこと。

動画をしっかり観て学習している生徒が多く、皮肉にも通常授業でやっているより学力的な伸びがありました。

確かに動画の方が通常授業より分量が多く、朝や昼の時間を使って他クラスの問題まで解くことができたため、その分の効果があったのかもしれません。(講習初日にBクラスの生徒が、Sクラスの問題の質問をカッシーに持ってきました)

しかしその一方で、出来なくなっている生徒も見かけるとのことでした。


差が広がっていたのです。


カッシーがそれをあまり感じられなかった理由は、おそらくSクラスの担当だったからです。

そもそも動画だろうが授業だろうが集中できる生徒が多いので、通常授業をしたのと変わらず予想通りの結果が出たのだと思います。

この状況を何とかしようと思い、双方向のやり取りができるzoomなどでリアルタイムの授業ができないか、すぐに実験をしました。



【リアルタイム配信への試み】



PC、タブレット、スマホ等を使って色々試しましたが、運営法に難しさを感じました。

大人が使う分にはとても素晴らしいソフトだと思ったのですが、小学生には操作面などに少々ハードルがあり、そこにもたついてしまうと果たして授業に集中できるのかどうか。

実際には


「操作が良く分からないから聞くだけでいいや」


という生徒も多くでると思います。それなら双方向の効果が薄れてしまいます。

また、仮に保護者が横についていたとして、その保護者が他の生徒の様子も見えてしまうというのもどうなのか、また横に保護者がいて本人が通常授業と同様に生き生きできるのか等の問題もあります。(おそらく普段聞けない「敬語」が飛び出ます)

というように、他にも想定される問題点が多すぎて泣く泣く断念しました。

が、もし大手塾などが導入に成功し、安定した運用ができるようでしたら、その時は遠慮なく手法をパクってやろうかと思います。


そんな中、週末自粛の話が出ました。



【週末の自粛どうする?】



まず、不要不急というワードの解釈をどうするのか、というのを考えさせられました。

塾が不要不急にあたるのだろうか?

これは立場によって意見が変わるので、すぐに考えても無駄だと思いました。


次にアントレとして一貫性を保つにはどうすれば良いのかを考えました。


「3週間も休んだ から 週末は休む」


一貫しているように見えます。要するにお上の言うことには従うということです。

しかし、3週間も休んだのには色々と理由がありますが、当時とは状況が全く変わっていることに気をつけなければいけません。

当時は「3週間休めば解決するだろう」という想定で休みました。


「この1、2週間が大事!」


当時は誰もが口をそろえて言っておりました。(今でも毎日言っておりますが)

しかし、見ての通り状況は全く改善されておりません。


今回の場合「週末を休めば状況が大きく改善する」という想定ならば休むことに一貫性はありますが、誰がどうみても週末自粛をした位でそんなことは望めません。

では週末塾に来させることで、感染拡大を加速させてしまうのか。

これはさせてしまうかもしれません。

しかし、それを言うならば別に週末ではなく平日だって同じです。

子供達は講習中、週末だろうが平日だろうが同じ時間に来て同じ時間に帰りますから。

実はそれでも週末休む手段はありました。31日(火)が中休みですので、週末どちらかを休みにして31日(火)に塾に来させるという方法です。


よし、名案だ。休みの日をずらして週末休みにしよう!


…何か意味があるのでしょうか?


ツイッターでも書きましたが電車内の人口密度等を考えると、むしろ31日(火)より土日の方が不要不急の外出を制限されているため、子供達にとっても感染拡大の危険性にとっても良い選択だったのではないかと思っております。

誰かに何か言われたら「塾は不要不急じゃなーい!」と喚き散らせばいいのです。(関わってはいけない奴だとみなされて多分どっか行きます)

脳味噌を停止させて


「外野に何か言われたくないからポーズだけ休む」


という選択よりは、少ないながらも脳味噌を必死に稼働させて良い選択が出来たのではないかと思います。

ただ、一方で


「3週間の休みには従ったのに、週末の自粛には従わないとかアントレ一貫性ないんじゃないの?」


と思われる危険性はもちろんありました。

実は週末自粛の発表が来てフンチャンと今後の話をしていた時、当然ですが一貫性の話が出ました。その時には上に書いたようなことをそのまま伝えて納得してもらいました。

カッシーなんかの意見にしっかり聞く耳を持ってくれるフンチャンはやはり神です。

というわけで、週末開いたのはカッシーのせいです。

皆さんに対してはそういう話をしていなかったので、今、ここで、ちゃんと、言い訳をしています。




こうして長い3月が終わりました。

実はまだ書きたいことはあるのですが、とりあえずこの位にしておきます。(時間があったら書きます)

長くなったので、最後にまとめます。

・3週間頑張ればコロナ問題が終わると思ったけど終わらなかった
・人間引きこもり続けるのは無理だから春期講習開いた
・リアルタイム配信はとても難しい
・週末自粛を無視したのはカッシーのせいだけど反省はしていない
・フンチャンは神


長文、お読みいただきありがとうございました。

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Author:カッシー
首都圏の中学受験専門塾で教室長をやっております。
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