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転塾について②

前回の続きです。

前回の記事でああ言ったものの、「面倒見が良い」ということがまずどういうことなのか、結構人によって違うところがあると思うので、実はものすごく書きづらいのですが、少なくとも私個人としては面倒を見てやっているという意識がそれほどありません。

私のイメージで語ってしまうと、面倒見が良いというのは「手取り足取り」という感覚があります。お膳立てをしてあげている印象ですね。

また、親は一切関わらずに全て塾だけで完結させるというイメージもあります。毎日塾に来て、遅くまで残って補習をくり返す。講師はしょっちゅう家に電話がけをする。こういうのが面倒見が良いと言うんでしょう。

1人の生徒を大事にし、その生徒のことをよく見ていることは面倒見が良いとは言わないと思っています。そんなことは当たり前のことで、実際にその後何をしてやるかの内容によって面倒見の良さというのは決まってくると思います。

アントレの場合このあたりはどうなんでしょう。


【そもそも予習型な時点で面倒見が良いわけがない】
この単元ってこう解くんですよー。というのを一番最初にやらず、「まずは自分の力でやってみなよ」というところから始まります。ある生徒をある地点へ連れて行くのに、後ろに回って押すというよりちょっと先に行って待って呼んでいるイメージです。

Cクラスの1回目授業を除いていきなり問題から始まります。Cクラスも2回目授業はいきなり問題からです。生徒達もそれがわかっているので、それ相応の準備をしてきます。


【予習をやらなかったらどうなるのか】
算数の予習をやらなかったり、ちょっとやってみたものの、よく分からないから途中で諦めてやめてしまった場合どうなるでしょう。

「問題を出される→わからないからフリーズ→しかし周りはそこそこ正解している→ヒントも出たりするが、そもそも予習していないので食いつくこともできない→時間切れ(自分が解く場所は真っ白)→解説をとりあえず写す」

大体これが10~15分で1セットになりますが、これが7、8セットあり、1時間50分続きます。

指導員をしていると、予習をサボった生徒はすぐにわかります。わかるのですが、だからと言っていちいち叱ったりしません。というより、する必要がありません。

1時間50分何もすることがなかった。何もできなかった。という事実そのものが既に十分な罰になっているからです。終わった後の生徒の顔を見ればわかります。肩にポンと手を乗せてやるだけで十分です。


【解けないと謝りはじめる生徒】
授業をやっていると問題が解けなかった時、生徒がよく謝っているシーンを見かけます。

今日はちょうど後半の授業が6Sの算数「速さ」の単元でした。問題の難易度がシリーズのレベルを超えているので、Sクラスと言えども全体的にかなり苦労をしておりました。すると、どこからか謝っている声が聞こえます。当たり前ですが、私にではありません。私に謝っても仕方ないですからね^^; チームメイトの友達にです。チーム戦でやっているので、チームに何も貢献できていないことを本気で悔しがります。

「○○(できたチームメイトの名前)、本当にごめん、できなかったわ…」

「まあいいよ。次は取ってくれな!」

今日だけで何度か聞きました。


【仕組みに乗る子は勝手に育つ】
彼らは私が育てているというより、仲間同士で自分達で勝手に育ってくれます。「やらないから教える側が面倒を見てやって育てる」というのとはある意味対極のやり方で、自分が必死にやらなくてはいけない仕組みを作っているということです。

ですから、単純でノリが良く元気な子なんかはアントレに入るために生まれてきたような子です。そうでない大人しいタイプだったとしても、人間誰しも認められたい、活躍したいという気持ちは持っています。そういうところを親と指導員が適切に刺激してあげれば、ちゃんと仕組みに乗ってくれます。ですから親が冷静であることは受験をする上でとても大事なことの1つです。

転塾をする時はこの点を良く考えていただければと思います。ウチの子は無気力でべったりサポートしてもらわないとやはりムリだという方はアントレは向いていない可能性がありますし、面倒見の良い別の塾がキチンとあるはずなので、探してみて下さい。ただ、入ってみたら変わるというケースもありますので、実際の所は何とも言えないんですよね。

サポートがかなり必要な生徒も実際にはアントレにもおりますが、少数派ゆえになんだかんだで結構対応できています。ご縁があった生徒ですので、入っていただいた以上は力になりたいと思っておりますからその点は全く問題ありません。ただ、割合が増加してしまうと恐らく全ての対応が中途半端になることが確実なので(身体を分けられればいいのに!)、できれば最初の段階で慎重に塾選びをしていただけたらと思います。


【勉強をすること自体が目的にならないように】
勉強は最終的には自分でやるものです。そして自分がどれだけ真剣にやったのかがモノを言います。ただ、小学生ですから、あまり先を見て勉強をすることは難しく、目の前のことをやるのに精一杯です。例えば同じ目の前にある「予習をする」という1つの行動を取ってみても、

「予習をしなくてはいけないから予習をする」

のではなく

「授業で1問でも多く正解したいから予習をする」

という意識でやることができれば、1問に対する取り組み方はまるで変わります。自分の意思で1問に対して深い理解をしようとします。深い理解をしないと結果が出ないことを授業を通して知るからです。


【入試の結果よりも大事なこと】
こういった意識で自学自習できるようになり、それを小学生の数年間で経験値として獲得できたのならば、中学入試の一発勝負の結果など、その後の長い人生においてさしたる問題ではないように思っております。

アントレで勉強していれば、目的意識を持って自学自習する習慣は自然と身につきます。指導員は仕掛けを組むだけで特別何かをする必要はありません。

ですから、我々指導員は結果を出すことに集中できるわけです。





というのが理想の話でして、


現実はそう甘くないんですよねー(。≖ิ‿≖ิ)


出るわ出るわお母様方からの愚痴相談が。


でもいいんです。サポートする側がズタボロになりながらでも、この理想と現実が少しでも近づくように、指導員としてお手伝いできたら良いと思っています。

(続く)


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