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質問の処理の仕方1

6年生は過去問を解いていく時期になりました。

第一志望の過去問を解く時だけは目の色が変わるという生徒も多いでしょう。

気持ちの入った勉強をする生徒に対して、我々指導員が何を出来るのかを常に考えております。



この業界に入って2、3年の頃は赤本の質問がジャンジャン来ると、片っ端から受けていました。

「この問題がわからないから教えてー」

ときたら

「はいはい、これはね~」

という風に質問をどんどん処理していました。

その頃はまだ上位クラスを担当していなかったので、上位クラスの生徒が難関校の問題を質問に持ってきて、それをその場で解きながら教えるのも楽しかったですし、何しろ生徒の役に立ってる感じがたまらなく好きでした。

授業直前等で時間の無い時以外は預からずにその場で解決させるので、おそらく生徒の満足度も高かったと思います。


しかし、今考えればほとんど意味の無いことをしていたと思います。

顧客満足度を高めるという点で言えば大きな意味があったと思いますが、生徒の実力を伸ばしたり、得点力をつけさせる指導ではなかったと思います。


なぜ今はそのような指導をやめてしまったのかというと、その頃には見えなかったものが見えるようになり、考えもしなかったことを考えるようになった(なってしまった)からです。

いくつか例を挙げますと

①現在の質問者の実力と持ってきた問題のレベルはマッチしているのか。
②質問者が数ヶ月後それを自力で解けるようになるのか。
③質問者がその問題をどれだけ粘ってから持ってきたのか。
④質問者がその問題の解説を理解しようと努めたのか。


他にもたくさんあります。

これらを見極めるには「4年生頃から生徒を見て、2、3年後に卒業」というサイクルを何度か繰り返す必要があります。

これはどうしても指導暦が浅いと難しいところです。

「勉強を教える」ということに関しては、10年20年教えている指導員よりも優秀な学生講師の方がわかりやすかったり綺麗な解法で解くということも十分ありえます。

しかし、「この生徒が今度どういう成長をしていくのか」という予測に関しては、どうしても経験がものを言います。

過去卒業した生徒の中から似たようなタイプの数人と比較をして、その生徒達がこの時期どういう勉強法をしてどう育っていったのかを考え、先の予測を立てたり修正を加えたりします。

もちろん同じ人間ではありませんから100%予想通りになるわけではありませんが、精度としてはかなり高いものになります。


さて、話を戻して今回は上に挙げた①~④の話を膨らませてみます。


…と思いましたが、長くなりそうなので記事を分けます。

あまり日数を空けずに短い間隔で更新していきますので、よろしくお願いします!


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テーマ : 中学受験
ジャンル : 学校・教育

練馬教室のお引越し

放置しすぎ!!!

読者の誰もが思っていたことをとりあえず最初に書いておきました。

何故だか夏期講習中はブログを書く気力が微塵もわいてこなかったのです。

情報発信よりも授業内容の充実に力を入れた結果ですね!


え、夏期講習前の7月2日からすでに更新がなかったって…?





まぁ、誤差ということで


さて、冬眠後(夏ですが)の最初の記事です。


まずはご報告をしたいと思います。


アントレ練馬教室を移転しました!


なんと駅から徒歩1分!


アントレひばりヶ丘教室がHP上で「徒歩3分」と書いてあるので、全く信用してもらえないかもしれませんが、本当に1分です。

ひばりヶ丘教室に関して言及しますと、周りの通行人が引くレベルで本気で歩き、たまに突風に助けてもらえれば3分59秒以内に着くんじゃないかなぁと個人的には思っております。



練馬教室の場所をMAPで示しておきますね。

nerimatransfer.jpg


近い!近すぎますよ奥さん!!!


あまりにも近すぎて、駅近というよりもはや駅の一部ですね。

って、あれ…?

道を挟んだ正面に何か…


nerimasapi.jpg





……

まあまあ、ここはプラスに捉えましょう。

あまりにも近すぎてSAPIXの生徒がビルを間違えて入って来る可能性も考えられます。

しかし、ひばりヶ丘教室の正面にある日能研の生徒がビルを間違えて入ってきたことは、創業から20年間で1度も無いので若干期待薄ですが…。



真面目な話、「大手塾のシステムはこの子には合わないだろう」と思われるご家庭もたくさんいらっしゃると思いますし、「とりあえず大手塾に通っては見たものの何か違うな」と思われた方の次の選択肢も必要です。

駅前の大通り沿いですし、これまでよりアントレの存在が認知しやすくなるだけでも良いことだと思っております。



移転後の練馬教室は9月3日(月)から営業を開始いたします。

我々指導員一同も新しくなった校舎と同様に再び気持ちを入れ直し、ご期待に添えますよう全力を持って取り組んでまいります。

これからも進学教室アントレをよろしくお願いします。



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日本代表の戦い方を考える

先日のサッカー日本代表のポーランド戦ですが、最後のあの戦い方に賛否両論あるみたいですね。

知らない方もいらっしゃるかもしれませんので(ほとんどいなそうですが)簡単に説明しますと、

「グループリーグを突破するために最後の15分間を後ろでずっとパス回しした」

件についてです。

ちなみにその試合は0-1で負けている状態です。

ポーランドは勝っているので後ろでパス回しをしてくれれば勝手に勝ちが確定するので当然追いませんし、もし無駄に追って前がかりになったところをカウンターされ失点したら、1勝もせずに祖国に帰ることになってしまいます。

ポーランドが追わないのは当然です。


一方日本は負けを確定させにいきました。

その姿勢を叩かれているようです。


色んな意見がありますが、個人的にはこのパス回し作戦はめちゃくちゃ有りだと思いました。

それと同時にこう思いました。


これ条件整理の問題で使えるよね!
※職業病


---------------以下 ヒマな人だけ---------------


日本VSポーランド戦のこの後の展開は3通りです。

①日本が点を取る
②ポーランドが点を取る
③どちらも点を取らない

次にセネガルVSコロンビアのこの後の展開も3通りです。

④セネガルが点を取る
⑤コロンビアが点を取る
⑥どちらも点を取らない

そうなると3×3=9通りになります。(残り15分で複数点入ることはあまり高い確率ではないので除きます)

しかし、この9通りの組み合わせは厳密には平等ではありません。

例えば「15分である特定のチームが得点を入れる確率」と「15分でどちらも点を取らない確率」は等しく無いからです。

今回グループリーグ全体で122点の得点が入っておりますが、全部で48戦ありましたので


90分×48試合÷122≒35.4分/点


約35分で1点平均で、「ある特定のチームが」という条件がつくとその倍の約70分で1点平均になります。

つまり、先程の①~⑥の中で、③と⑥が起こる可能性が圧倒的に高いと言えます。

話を単純にするために ①1/4 ②1/4 ③1/2   ④1/4 ⑤1/4 ⑥1/2

このように設定します。

すると以下のように起こる確率を分類できます。(青字が敗退パターン)


③-⑥(1/4)

③-④(1/8)、③-⑤(1/8)、①-⑥(1/8)、②-⑥(1/8)

①-④(1/16)、①-⑤(1/16)、②-④(1/16)、②-⑤(1/16)


つまり5/16の確率で敗退します。

日本はパス回しをすることで③を確定させたので


③-⑥(1/2)

③-④(1/4)、③-⑤(1/4)


1/4の確率で敗退します。


---------------以上 ヒマな人用でした---------------



つまり、勝率が上がっているのです


これは「どちらも点が入らない」という確率を1/2に設定したからですが、この確率を上げれば上げるほど、勝率は上がります。

逆に全てフラットな確率として1/3ずつにしても、勝率は下がりません。


さらに付け加えると上の例は4ヵ国の力をフラットにしましたが、本当は他国の方が日本より地力があるという点を考慮しなければいけません。

現に残り15分でポーランドに負けていたわけで、①の確率は実際には低くなります。

そうなると①-④、①-⑤、①-⑥は可能性が低くなるので、③を確定させるのは大いにアリです。


つまり、勝ち上がるためには、日本代表は最良の選択をしたわけです。

素晴らしいですね!





そういえば書き終わって気づいたのですが


確率は中学受験の範囲外じゃん…




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ゴール決め方と達成の仕方3

実際に参考になるような具体例を出していきます。


【S 問題を具体的に洗い出す】

アントレの算数テストで結果が出ない場合

①大問1の正答率が低い。
②大問2以降の正答率が低い。

このどちらかになります。

その原因を考えます。


まずは①について
・計算力が低い。
・以前の単元の定着が甘い。
・ミスが多い。


次に②について
・白板問題の〇が少ない。
・白板問題の復習に時間が取れていない。
・白板問題の復習時間は取れているが定着しない。


次にこれをどう解決するのかを考えますが、全部書いていたらキリがないので、今回は一番下の「白板問題の復習時間は取れているが定着しない」のみ触れます。


一番手っ取り早いのは解答の暗記で終わっていないかを確認することです。

問題をどう考えて解いたかを誰か(なるべく問題を深く理解している人物が望ましい)に説明させ、正しい説明になっているかどうかを確認してみて下さい。

復習をやっているのはみんな同じです。ほとんどの子は時間をとって頑張っています。

しかし「やった」というのがどのレベルなのかはその子次第です。

そのレベルが元々高い子は勝手に伸びますが、低い子は残念ながら伸びません。

ですから、まわりのサポートによってある程度強制的に引き上げることが必要です。

引き上げることに成功したら、あとは勝手に伸びるルートに乗せれば良いです。

しかし、まだ幼い小学生ということもあり、実際にはサポートがある時にしか引き上がらない子が多いのです。

その場合は受験まで面倒を見る必要がありますので、結果を出そうと思うと親の根気(もしくは財力)が試されます。



【M 達成度を測定する】

例えば白板の復習について「日をおいて2回連続正解するまで繰り返す」などの目標を決めたとします。

その場合には

・解いてみたけれどもできなかった→×
・ミス等で間違えていたが、考え方は合っていた→△
・できた→〇

このように印をつけたり色のついたシールを貼ったりして(日にちを書いておくとさらに良い)、必ず現在の状況が見えるようにすることが大事です。

目標達成できているかを一目でわかるようにすることで達成感を得られますし、実際にあと何問身につけなければならない問題が残っているのかもわかりやすくなります。



【A 達成可能な目標を設定する】
これはそのままなので書くことは無いです。

適度な目標にして下さい。



【R 自分の欲求と達成したい目標に関連性をつける】
勝手にそれらしい目標を作ったところで、モチベーションが無ければ達成することは難しいです。

ただ「国語で70点を目標に頑張る」というだけではダメです。

「なぜ国語で70点を取る必要があるのか」を本人の口から説明できなければ、目標達成のための努力を継続することができません。

まずはそこをじっくり話し合って目標を決める必要があります。(「話し合う=言って聞かせる」ではありません)


よく生徒が愚痴を言いに来ます。


「なんかお母さんに次のテストで算数80点取れって言われたんだけど…意味わかんない無理…」


AとRが不適切な例です。

愚痴を言いに来るだけで、どうやったら目標達成をできるかという相談にすら発展しないため、モチベーションがまるで上がっていないことがわかります。

結局は目標をもう少し下げ、軽く勉強のアドバイスはするのですが、本人発信の前向きな相談では無いため、あまり響いている感じはしません。

「ライバルに勝ちたい」「クラスを上げたい」

このように本人から湧き出る欲求をベースにして具体的な目標を設定して下さい。



【T 期限を決める】
ダイエットで「5㎏痩せたい!」というような目標でしたらしっかり期限を決める必要があります。

ただし、中学受験の場合は色んなものに自動的に期限がついているので、あまり考える必要はありません。

元々塾というもの自体がペースメーカーの役割を持つので、通っている以上様々な場面で勝手に期限を設定してくれます。

例えば次のまとめテストで良い点が取りたいと思えば、自動的に一か月後に行われますのでそこが期限になります。



以上です。

SMARTのうち、AとTは書くことがありませんでしたが、他の部分は少し具体例を書いてみました。

参考になれば幸いです。



そういえば数年前に卒業した生徒で、確認テストやまとめテストの得点が恐ろしく高い生徒がいました。

6年後期に全クラスで四科のまとめ算数の確認テストを毎週12問やるのですが(全16回)、おそらく彼女の樹立した平均11.8点(12点満点)という記録は二度と抜かれることはないでしょう。

その生徒にどんな対策をしているのかを聞きました。


「テストまでにやらなければいけないことを自分で全て紙に書き出す」

「終わったら1つずつ線を引いて消していく」


「どんどん消えていくのがとても快感」






そこに欲求があるのはズルいです。



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ゴール決め方と達成の仕方2

【R(関連性がある)】
自分の欲求に対して関連性のあるゴールなのかはとても重要です。

ゴールが欲求に関連しているかを吟味する必要があります。

元々は

「まとめテストで良い点を取りたい!」

という欲求からスタートしました。

しかし、算数50点、国語70点、理科40点、社会40点 4科200点

4科の得点は良いですが、これではおそらくほとんどのアントレ生は満足しないでしょう。(算数がイマイチですね)

それなら先程の「4科で200点」ではなく「算数70点」をゴールに設定すれば良いのです。

モチベーションがわいてこないゴールを設定しないように、「本人が」決めることです。


もっと言えば、「なぜ算数70点を取りたいのか」も良く考え、欲求の根源を知っておくことです。

「親に言われたから」

ではモチベーションを保つことが難しいでしょう。

自分の中からわいて出たものであれば何でもかまいません。


「良い点を取れれば友達に勝てて気持ちよくなれるから」

「同じクラスの好きな女の子にカッコ良いところを見せたいから」

「どうしても欲しいモノがあって、70点取ったら買ってくれるから」


こんな理由でもOKです。


「算数が大好きで、問題が解けることが嬉しいから」

「お父さんお母さんの喜ぶ顔が見たいから」

「第一志望に合格したいから」


このあたりが理由ならば親としてもうれしいですね!


何も動機も無いのにただ「算数70点」と目標設定してもそのための努力はまずできません。

しっかりした動機があるからやり切れるわけで、自分でその動機を明確にしておくことが大事です。


ちなみに「第一志望に合格したいから」は一見立派に見えますが、受験数か月前の6年生はともかく現時点でこれを本気で考えている小学生はほとんど存在しません。

どの生徒も少しは考えますし口にもするでしょうが、実際にはモチベーションの助けるになる欲求レベルではありません。

にもかかわらず、大人は「第一志望に合格したいんでしょ」と本人に言うわけですから、意識にギャップが出るのも当然です。(大体これがバトルの原因です)

「なんのために中学受験をするのかは本人としっかり話し合った。その上で本人がやると言ったのに守らないから叱っている」

とおっしゃる方も多いかもしれませんが、実際には選択肢を狭めながら思考を誘導して予定調和的に話し合いを進めただけであって、「話し合った体にしただけ」ということがほとんどのように思います。(気を悪くされたらごめんなさい)

子供の大半は「空気を読んで」言っているだけです。

その位、動機としては弱いと思って欲しいです。(特に6年夏頃までは)

特に立派な理由はいりませんが、自らを動かす原動力と目標に必ず関連性を持たせるようにして下さい。

カッシーはこの項目が一番大事だと思っております。



【Time-bound(期限のある)】
この例ならば次のまとめテストは一か月後なので自動的に決まっているのでわかりやすいですね。

例えば「偏差値を5上げる」というのが目標だとしたら(あまり良い目標とは言えませんが)、それが2ヶ月後なのか半年後なのかを決めないといけません。

これを決めずにゴールを設定するとメリハリが無くなり、危機感も生まれません。

期限を設定するから逆算を行うことができます。



以上がSMARTの簡単な説明です。

次回、実際に使えそうな具体例を示します。



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プロフィール

カッシー

Author:カッシー
首都圏の中学受験専門塾で教室長をやっております。
中学受験情報、塾内での出来事、雑談等を記事にしていきます。
mail:kassy@sk-antore.com
HP:カッシーが教えている塾
Twitter:@kassy_ant

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